国立駅南口徒歩30秒のサンドラッグ3階の歯医者

クリーニングについて

歯科医院でお受けいただくクリーニングは、虫歯や歯周病、口臭などお口の環境を維持するために最も重要といっても過言ではありません。
しかし、「自宅でしっかりセルフケアをしているから大丈夫」「虫歯になってから歯医者に行けばいい」と考える方も多いのではないでしょうか。お口の中の変化は自分では気づかないものです。定期的に歯科医院で専門的クリーニングをお受けいただくことで、健康的なお口を保つことができます。
このページでは、歯科医院で行うクリーニングについて、クリーニング施術の流れや注意事項についてご説明します。

歯科医院で行うクリーニングについて

歯科医院では患者さまのお口の状況や、歯の状態に最も適したクリーニングを行います。患者さまの歯並びは一人ひとり異なり、「歯と歯が詰まって生えている人」「矯正治療中の人」「歯周病の人」など患者さまのお口の状況に合わせたお掃除をさせていただきます。
歯科医院では、クリーニングだけでなく同時にブラッシングの方法や、補助的清掃用具(タフトブラシや歯間ブラシ)の使用方法などもお伝えします。

歯表面の軽い脱灰

クリーニング施術の流れ

一般的なクリーニング施術の流れをご説明します。

口腔内診査

はじめに虫歯がないかチェックします。また、歯ぐきの状態によっては歯ぐきの検査を行う場合もあります。ここで虫歯が見つかった場合はレントゲンを撮ったり、虫歯の治療に移行したりする場合があります。

歯石除去

スケーラーと呼ばれる器具を使って歯石を除去します。歯石はプラーク(歯垢)が石のように固まったものです。固まると歯ブラシでは除去できないため、歯科医院で除去する必要があります。歯石が長期間停滞すると、虫歯や歯周病を引き起こす原因になります。 歯石除去は歯ぐきが腫れている方や、びっしりと歯石が付着している方は痛みを感じることがあります。また、同時に歯ぐきから出血する場合もありますが、悪い血は外に出した方がよいので、あまり気にする必要はありません。
歯石除去を受けたあとは、たくさんうがいをし、お口の中を清潔に保ちましょう。

歯石除去

歯の表面をつるつるにするためにブラッシング

歯石を除去したあとは、専用の歯磨き粉で回転式のブラシを用い、ブラッシングをお受けいただきます。この操作は歯の表面をつるつるにし、歯石を付きにくくするために必要です。また、コーヒーやお茶などの着色を除去する効果もあります。

お口の状況を説明、ブラッシング指導

患者さまのお口の状況を説明させていただき、最後にブラッシング方法のご説明などをさせていただきます。必要に応じて、歯科医師・歯科衛生士から患者さまのお口の状況に適切な歯磨き粉や歯ブラシをご紹介させていただく場合もあります。院内で販売しているものについては、その日にお買い求めいただくことも可能です。
歯ブラシや歯磨き粉は特に、毎日使うものなので歯やお身体にとっても安全なものを使用していただくことを推奨しております。特に、大人の歯(永久歯)に関しては生え始めてから70年近くはともに過ごすので、しっかりケアをするようにしましょう。

お口の状況を説明、ブラッシング指導

クリーニングを受けるにあたって注意すべきこと

クリーニングをお受けいただくにあたって注意すべきことは、知覚過敏の症状がある方は事前にお申し付けいただけるとよいかと思います。
使用器具によっては知覚過敏の症状をさらに強くさせてしまう場合があるためです。
また、クリーニングの際に知覚過敏防止のお薬を塗布することも可能ですので、事前にお申し付けください。また、フッ素塗布をご希望の方も事前にお申し付けください。当院では、虫歯予防のためにフッ素を塗布することが可能です。

クリーニングを受けるにあたって注意すべきこと

クリーニング時に患者さまから質問をいただく内容について

患者さまから質問をいただく内容についてまとめました。
これらの質問から、歯科医院で行うクリーニングの内容や、予防歯科についてご納得いただけますと幸いです。

Q.歯周病はどうしたら治るのですか?
A.歯周病は短期間で治るものではありません。
また、お薬を服用するなどして完治するものではありません。最も大切なことは自宅でのセルフケアです。歯ブラシはやわらかい毛のものを使用し、3分間は必ず歯を磨きましょう。歯磨き粉は歯周病予防のものを使用していただき、常にお口の中は清潔にしておくことが大切です。また、歯ブラシだけでは全ての汚れを落としきることはできません。デンタルフロスや歯間ブラシを使用し、歯と歯の間の汚れを落としましょう。
そして、定期的に歯科医院で専門的クリーニングをお受けいただくことで、歯周病の改善・予防につなげることができます。
Q.矯正治療中で、装置があるため歯ブラシが難しいです。なにかコツはありますか?
A.矯正治療中は装置やブラケットなどがついており、歯磨きがしづらいですよね。
また、磨きにくいことから虫歯になるリスクも上がります。ブラケットの周りは、タフトブラシを使用していただくことで細かいところや装置と装置の裏側も磨きやすくなります。また、歯ブラシについては頭の部分が小さいものを使用していただくことを推奨しております。
Q.クリーニングはだいたい何カ月に一回通えばよいですか?
A.こちらに関しては、患者さまのお口の状況によって異なります。
虫歯や歯周病などのお口の疾患がなく、セルフケアも問題のない方は半年に1回の定期検診をご提案しています。歯周病の症状がある方や、今後矯正治療を検討されている方、インプラント手術を控えている患者さまは、お口の状況を安定させる必要があるため、1か月に1回の受診をご案内しております。患者さまによって異なるため、当院歯科医師・歯科衛生士までご相談ください。
Q.1回のクリーニングの時間は何分間くらいですか?
A.だいたい30分~60分間くらいです。
Q.虫歯になりやすいです。予防方法はありますか?
A.虫歯は食習慣や生活リズムが深く関係しています。
チョコレートやケーキなど甘いお菓子を頻回に摂取している人は虫歯になりやすいです。
甘い食品を摂取することが多い方は食べ終わった後に歯磨きを丁寧にする、うがいをするなど癖をつけましょう。また、うがい薬を使っていただくことも効果的です。
また、甘いお菓子を控え、キシリトール入りのラムネやガムに変えていただくこともよいかと思います。
Q.自宅で行うセルフケアの方法を教えてください。
A.患者さまに合った歯磨き粉を選択していただくことが最もです。
歯周病の方は、歯周病予防の歯磨き粉、虫歯になりやすい方は、フッ素入りの歯磨き粉を選ぶようにしてください。歯磨き粉の種類などは当院の歯科医師・歯科衛生士までお尋ねください。
歯ブラシの種類は、基本的に歯ブラシの毛が普通のものをお選びください。(患者さまのお口の状況にもよります)
歯周病の方で、歯ぐきが腫れている方は、歯ブラシの毛が柔らかいものをお選びください。
また、デンタルフロスを使用していただくことで、歯と歯の間の汚れやプラークを除去することができます。デンタルフロスはワックスタイプ(ワックスがついているもの)と、ノンワックス(ワックスがついていないもの)がありますが、ノンワックスの方が、プラークの除去効果が高いと言われています。今までデンタルフロスを使用したことがない方は、ワックスタイプの方が使いやすいので、まずはそちらを試してみてください。
そのほか、歯と歯の隙間に応じて、歯間ブラシを使用していただくことを推奨しております。歯間ブラシは様々なサイズのものがございますので、自分に合うサイズがわからない方は、当院歯科医師・歯科衛生士にお聞きください。