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脳トレ①
こんにちは。JR国立駅南口30秒の歯医者、国立みんなの歯医者・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科院長の三井です。今日は、手軽にできる脳トレについてお話しします。
認知症や脳の活動の低下を防止するためさまざまな“脳トレ”がお勧めされています。ゲームやアプリなど多くあり、すでに日常的に行なっている方も多くいるかと思います。
- クロスワードパズル
- 数独
- 簡単な計算
- 隙間しりとり
- 間違い探し
- 音読
- 塗り絵
- 折り紙を折る
- 利き手と逆の手を使う
この中でも、歯科領域で役立つ脳トレについて今日はお話しします。
手を動かすとこで脳が元気になる
脳は、担当する機能や働きによって、聴覚系・視覚系・記憶系・理解系・思考系・伝達系・運動系・感情系の8つのエリアに分かれています。脳は全体が一気に育つのではなく、“エリア”ごとに成長するという特徴があります。その中でも、子供の脳の発達に欠かせないのが「運動系脳エリア」です。脳の中心に位置し、他の脳のエリアとの連携も強く、“脳のベース”を作るためにとても大切な場所です。さらに認知症を予防するうえで重要なのも、この「運動系脳エリア」です。運動することで老化物質(アミロイドβ)が蓄積しづらくなるので、ここを鍛えることが、認知症を予防することに繋がります。なので、子供と一緒に大人の皆さんも、運動系脳エリアを積極的に刺激し、脳を衰えさせないようにしましょう。また、運動系脳エリアは身体のあらゆる部分を動かすときに働く場所ですが、多くの神経が通っている「手」は特に、脳と密接につながっています。そのため、手を動かすと運動系脳エリアがたくさん刺激を受け、脳が効率的に鍛えられるというわけです。
<手の運動•体操>
①指回し体操
指回し体操は、両手を同時に使うことで脳の活性化を図るトレーニングです。
【やり方】
両手の指を合わせ、指先以外は触れないようにドーム状に離します。親指を離し、指が触れないように20回まわします。 反対側にも20回まわします。 人差し指から小指も同様に行っていきます。
※指を回すときは、ドーム状の手の形が壊れないように意識しながら行うことがポイントです。
②指折り体操
指折り体操は、親指から小指まで順番にゆっくりと折り曲げることで脳トレ効果を得られる運動です。
【やり方】
「1」と数えながら右手の親指だけを曲げ、ゆっくりともとに戻します。 親指と同じように人差し指から小指を折り曲げながら、2~5の数を数えます。左手も同じように行います。 3セット繰り返し行います。
※指を折り曲げるときは、ほかの指が動いてしまわないように気を付けながら動かすと、より高い効果が期待できます。
③親指グーパー体操
親指グーパー体操は、親指を内側に入れてグーにしたり親指を外側に出してグーにしたりするトレーニングです。
【やり方】
両手の親指を内側に入れてグーにすします。次に親指を外側に出してグーにします。 右手の親指は外に出し、左手の親指を内側に入れてグーにします。慣れてきたら左右の形を入れ替えてグーにします。
※手の形を入れ替えるスピードを早めて行うと、高い脳トレ効果を得られます。
普段の歯磨きを利き手の逆の手で磨いてみましょう!
利き手ではない手の不慣れな動きが、脳への新鮮な刺激となります。もともと「歯みがき」は手と口の脳を同時に使う、非常に効率的な脳の運動です。そこに一つアレンジを加え脳トレも行いましょう。脳は、右手を使うと左脳が、左手を使うと右脳が働きます。そのため、右利きの人は左脳が、左利きの人は右脳のほうが発達しがちです。
そして、利き手を使うことは習慣化されているので、脳もマンネリになってしまうのですが、利き手と逆の手で作業すると、不慣れなために脳が違和感を覚えます。それが運動系脳エリアの動きを促し、効果的な脳トレになるのです。
<注意点>
慣れない方の手で磨くと、最初はやりにくいため歯茎に強く当たってしまったり、上手に磨けないで磨き残しが出てしまうことがあります。そのため、最後は利き手に持ち替えて仕上げ磨きをするようにしましょう!また本来より時間がかかってしまうので、朝や忙しい時間帯ではなく夜の歯磨きなど時間が取れる時に行うのが良いと思います。
よく噛むことで脳の活性化を図りましょう!
口腔領域には脳神経が豊富に分布しています。以前お話しした神経のお話も参考にしてください。味覚•知覚•運動とそれぞれ神経支配も違うためよく噛んでお口を大きくもぐもぐ動かし食事をするだけで脳のトレーニングにつながります。
厚労省の発表によれば、【噛む能力が弱く、かかりつけの歯医者さんが無い人ほど認知症になる確率が高くなる】という研究結果が出ています。
残存歯が20本以上の人と比べて、数本しか残ってなくて、しかも入れ歯を使っていない人の認知症リスクは1.9倍に、かかりつけ医院のある人に比べて、ない人の認知症リスクは1.4倍だそうです。
昔よく祖父に顎が強くなる方よく噛んで食事しなさいと言われたことを思い出しました。急いで早食いをしてしまうと消化も悪く太りやすくなるというのもよく耳にします。早食いは血圧上昇、脂質異常症、血糖値上昇と関連することがわかっています。また、よく噛んでゆっくり食べることは、体重減少の効果があることや認知症予防につながると言われています。
よく噛んでゆっくり食事するためのポイント
①食材は大きめに切る硬めにゆでる。
②歯ごたえのある食材にする。
③食事に集中する。
④口に運んだら箸を置き続けて口のい入れないようにする。
⑤噛む回数と飲み込むまでの時間を把握する。
30回噛んでから飲み込みなさいと言われてました。30回数えるのがわかりにくくなってしまうかたは、『い・た・だ・き・ま・す』という言葉を5回唱えながら食事をするといいかもです!
受験生などは暗記する言葉を唱えながら噛んでみるのもいいですね!暗記も目と耳と運動と、いろいろな情報を得た方が暗記しやすいですよ!
毎日行う食事や、歯磨きの時間を有効活用することで、有意義な生活を送ることができるようになれば一石二鳥ですね!さらに健康も維持でき認知症も予防できればさらに効果抜群です!短い時間でも効率的に磨けるブラッシング方法や正しいブラッシング方法を身につけて健康管理を行なっていきましょう!磨き方に不安がある方は当院スタッフまでご相談ください!