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CTについて

こんにちは。JR国立駅南口30秒の歯医者、国立みんなの歯医者・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科院長の三井です。今日はCTについてお話ししていきます。


【目次】
1.CTとは?
2.CTでわかるもの
インプラント
親知らず
根尖病変
破折の診断
移植


1.CTとは?

国立 歯医者 CT

歯科用CTとはX線撮影装置とコンピューターの処理により撮影したデータを3次元的に診断できる歯科用の装置です。骨や歯の状態を3次元的に見えるようにすることにより正確に高精度に診断できることができます。従来のレントゲン写真では2次元でしか診断することができませんので場合によっては歯科用CTを必要とする場合があります。矢状面、前頭面、水平面の三方向で確認ができます。

2.CTでわかるもの

歯科用CTは主に次の理由で撮影します。

①インプラントをできるかどうかの判断

インプラントは骨の中にインプラント体(フィクスチャー)を打ち込みます。十分な骨の量や厚みがないとインプラントを打つことができません。現在では歯科用CTを撮影することによりインプラントを行う術前にインプラントを埋入するために十分に骨があるかどうかを3次元的に診断することができます。

下顎にインプラントを埋入する際には下歯槽管(下顎にある管で太い神経と太い動脈が通っている管)の上に何ミリの骨があるかがポイントになってきます。下歯槽管とインプラントの距離を2ミリは保たないと安全にインプラントが埋入できません(安全域)。すなわち10ミリのインプラントを打つためには下歯槽管までの距離が12ミリないといけないと言うことになります。その下歯槽管より上方の骨の厚みを計ったり、骨の幅を測るのにCTが必要になってきます。また歯科用CTにはインプラントを打つ際のシュミレーションもできますので安全にインプラントを打つことができます。

国立 歯医者 ガイド

近年ではガイデッドサージェリーといい、シュミレーションを行い、設計した位置に正確に埋入できるようにサージカルステントを用いたオペが一般的です。ガイデッドサージェリーを行うことにより安全にインプラント埋入することができます。歯科用CTで骨の厚み、骨の幅を計測し、どのようにインプラントがご自身の歯と噛み合うのかをシュミレーションするのにも歯科用CTが役立ちます。

※当院ではオステム社のOne Guide System

上顎に関しては上顎洞という副鼻腔(鼻の奥の空洞)があるのですが、上顎洞までの骨の厚みがインプラントを打てるかどうか重要なポイントとなってきます。近年では埋入オペと同時に骨造成を行い多少骨がなくても人工骨を足すことにより骨の量を多くすることには可能になってきてます。水圧により上顎洞粘膜を挙上するシステムもあります。人工骨を足す手術にも術式が何種類かあり、その術式を決定するのにも歯科用CTが必要となってきます。そのためインプラントをするには歯科用CTは必要不可欠だといえます。

②親知らずを安全に抜歯できるかどうかの判断

親知らずを安全に抜けるかどうかの判断にもCTを使用します。下顎の親知らずを抜くときに重要なポイントは下歯槽管(下歯槽神経や血管)を親知らずを抜くときに傷つけるリスクが高いどうかが大事になってきます。下顎の親知らずを抜くときはまず2次元のレントゲンで親知らずと下歯槽管の位置を確認します。普通のレントゲンだとどうしても実際の位置関係(奥行き)が分からないので根尖と神経のきんせwつが疑われるような場合はCTを撮影し、さらに正確に親知らずと下歯槽管の場所を確認します。親知らずを安全に抜歯するために歯科用CTは必須となってきます。また親知らずがどの方向に生えているのかをCTにより観察することにより、どの方向に力をかけて良いかがわかるようになります。

難治性の根尖性歯周炎(歯根根尖の病気)の診断

歯には根管といっていって神経がある空洞が存在します。そして根の治療が難しいといわれる理由としてその根管が複雑にいりくんでいるというのがその理由です。歯の根の治療この根管の中をきれいにして細菌をなくすのが歯の根の治療の目的です。根管はすごく細く肉眼では根の入り口しか見えません。根の中を見て治療するには拡大鏡やマイクロスコープ、レントゲン、CTなどを用いて観察する以外ありません。特に歯科用CTは三次元的に根の形、根管の本数、形がよく観察できます。肉眼では根管の数が3本に見えてもマイクロスコープやCTなどでみると実は4本、5本見つかることも珍しくありません。

歯の破折の診断

歯が破折しているかどうかの診断に歯科用CTを使うことがあります。歯の破折は肉眼ではわかりにくいことも多く診断には歯科用CTやマイクロスコープがよく使います。歯が破折しヒビがはいるとその亀裂から細菌が侵入し、炎症が起こります。縦に二つに割れている場合は抜歯になります。破折の向きによっては2次元のパノラマ写真では読影しにくい場合があります。CTを撮り3次元的に確認することでどの位置で破折しているのかがわかります。ただ、クラックの場合もあり実際には抜歯してみないとわからない場合もあります。

⑤歯牙移植ができるかどうかの診断

歯牙移植とは親知らずなどの使わない歯を欠損部(歯がない部位)に移植することです。移植するためには、移植する歯を移植をしたい場所に移植できるだけのスペースがないと移植できません。術前に歯科用CTを撮影することにより移植する歯の大きさや移植したい場所の骨の厚さ、スペースを計測することができます。

国立 歯医者 移植

CTデータで歯牙レプリカを作成し、移植床の形成を行うことで、骨削除を最低限に抑えることが可能です。

このように歯科用CTはいろいろな治療を正確に行うために必要になってきます。当院ではCT完備のため治療・診断を行う上で必要と判断した場合は撮影を行なっています。