国立駅南口徒歩30秒のサンドラッグ3階の歯医者

ブログ

インプラントについて②

こんにちは。JR国立駅南口30秒の歯医者、国立みんなの歯医者・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科院長の三井です。

昨日インプラントオペがありましたので、今日はインプラントについてお話しします。以前に記事も合わせて読んでいただければと思います。(インプラントについて①

インプラント1本あたりの費用相場は、30〜40万円程度です。奥歯と前歯で大きな価格差はありませんが、前歯はより審美性の高さが求められるため、奥歯より費用が若干高くなる可能性があります。

今回は、インプラント治療の費用が高額な理由や治療費用の内訳について解説します。


【目次】
1.インプラント1本あたりの費用相場は?
2.インプラント治療の費用が高額な理由とは
3.インプラント治療は保険適用・医療費控除の対象になる?


1.インプラント1本あたりの費用相場は?

国立 歯医者 インプラント

インプラントの費用相場は、1本あたり約30〜40万円程度です。この費用には、手術費用、インプラント体(歯根部分)とアバットメント(つなぎ部分)、人工歯(歯冠部分)の費用が含まれます。
前歯と奥歯で大きな価格差はありませんが、場合によっては、技術的な難易度や骨造成など必要な追加処置により費用が変動することがあります。さらに、使用するインプラントのブランドや種類、製作する人工歯の素材(金属、セラミック、ジルコニアなど)、そして治療を受ける歯科医院によっても費用は変わります。

通常の費用には、初期の診断や画像撮影、術後のフォローアップなどが含まれていないことも多いため、治療開始前に治療計画とそれに伴う費用の詳細をしっかりと確認することが重要です。

<インプラント治療にかかる費用の内訳>

国立 歯医者 インプラント
内容費用
検査・診察料1.5~5万円
インプラントの手術費用15~35万円
人工歯の費用5~18万円
総額30~40万円

前歯は口元の美しさを大きく左右する部位のため、上部構造(人工歯)の製作費用が高くなることがあります。また、インプラント治療の結果は歯科医師の技術力に大きく依存します。特に、前歯の治療は微細な調整や高度な技術が求められるでしょう。奥歯と前歯で大きな価格差はありませんが、以上の理由から前歯のほうが若干費用が高くなる傾向にあります。

2.インプラント治療の費用が高額な理由とは

国立 歯医者 インプラント

インプラント治療は、インプラント体そのものが高価です。生体親和性が高く、長期間体内に入れていても問題が起こりにくいため、安全性の高い素材で作られています。また、入れ歯やブリッジと違い、インプラント治療は歯茎を切開し、骨に穴を開けてインプラント体を埋めるという外科手術が必要です。手術内容も複雑であることから、インプラント治療はほかの治療法に比べて費用が高額であるといえるでしょう。

①インプラント体の材質が高価 

インプラント本体を作るメーカーは多数存在します。

各メーカーの製品は、その素材、設計、品質、価格などが大きく異なります。高価なインプラントを製造するメーカーは、体への適合性や耐久性を重視し、人体に馴染みやすい素材を使用することが多いです。その結果、インプラント本体の価格が高くなる傾向にあります。

また、高価なインプラントを製造するメーカーは、アフターケアも充実しています。つまり、インプラントの埋入後も定期的なメンテナンスやトラブル発生時の対応が適切に行われるのです。

これに対し、安価なインプラントを製造するメーカーでは、品質やアフターケアが十分でないことがあります。これがトラブルの原因となり、最悪の場合、メーカーがすでに存在しないために適切なアフターケアが受けられないこともあるでしょう。

インプラントはご自身の体に埋め込むものであり、平均的に10〜15年以上の長期間にわたって機能し続けます。治療費用が高額になることを覚悟してでも、信頼できるメーカーのインプラントを使用し、適切なアフターケアを受けられる歯科医院を選ぶことが極めて重要です。安易な価格競争に流されず、インプラントの品質や医院の信頼性を考えたうえで、治療法を選択しましょう。

②最新の設備や徹底した衛生環境が必要

インプラント治療の費用が高額となる一因は、治療の安全性や確実性を保証するために必要な設備投資にあります。その中でも特に重要なのが、滅菌や感染予防のための設備です。

インプラント手術は、歯科治療の中でも特に高度なものであり、手術を適切に行うためには、歯科用CTやインプラント手術専用の機材などの専門的な設備を揃える必要があります。これらの設備は非常に高額で、費用は治療費に反映されるかたちとなります。

また、インプラント手術はほかの一般的な歯科治療と比べて、より厳重な滅菌環境と清潔な設備が求められます。たとえば、使い捨てのメスや手袋、滅菌設備、手術室の維持管理などにも多大なコストがかかるのです。

一方で、費用が格安のインプラント治療を提供する歯科医院では、こうした高度な設備に十分な投資がなされていない場合があります。治療の質や安全性に影響を及ぼす可能性があるため、治療を受ける際には最新の設備が導入されているかを確認して歯科医院を選びましょう。

3.インプラント治療は保険適用・医療費控除の対象になる?

国立 歯医者 インプラント

インプラント治療は保険が適用されません。審美目的や、よりよい機能性を求める治療法は自費診療になります。インプラント治療の代替となる治療法は、入れ歯やブリッジです。これらの治療法は審美性を重視せず、最低限の機能性を補うものであるため保険適用です。

ただし、保険適用の対象になる特例もあります。それは、生まれつき顎の骨が1/3以上連続して欠損しているか形成不全である場合、または、病気や事故などで顎の骨を大部分失った場合です。

一般的な虫歯や歯周病で歯を失った場合のインプラント治療は、保険が適用されません。また、生命保険の手術給付金や先進医療特約も基本的には給付対象外です。

そんな中、インプラント治療を受ける際の一部救済となるのが「医療費控除制度」です。医療費控除制度は、1年間に支払った医療費が10万円を超えた場合に税金の還付を受けられる制度で、治療費用や所得額によって還付額が決まります。インプラントの費用相場は一本あたり30〜40万円なので、医療費控除制度を利用すれば数万円の還付が受けられることがあるのです。

インプラント治療を受けた際は、医療費控除の申請をすることを強くおすすめします。医療費控除の申請を行うタイミングは、確定申告のときです。そして、医療費控除は過去最大5年間まで遡って申請することが可能なので、過去に受けたインプラント治療も対象となる点を覚えておきましょう。

インプラント治療の費用は決して安いものではありませんが、医療費控除などの制度を活用することで、負担を軽減することができます。

しかし、治療を受ける前には必ず費用や制度についてしっかりと理解し、自分自身の経済状況を考慮したうえで、治療法を選択することが大切です。


通常、インプラント治療では5~10年の保証期間が設けられていることがほとんどです。適切にケアしていたにもかかわらず、インプラントに問題が発生した場合、期間内であれば無料で再治療が可能です。

インプラント治療の費用を直接安くする方法はありませんが、デンタルローンで分割払いにしたり、医療費控除制度で税金の還付を受けたりすることで経済的負担を軽減できできるでしょう。できるだけ治療費を抑えたい気持ちはわかりますが、信頼できる歯科医院で治療を受けることをおすすめします。

インプラントを検討されている方はぜひ一度ご相談ください。