国立駅南口徒歩30秒のサンドラッグ3階の歯医者

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帰省時のトラブル

こんにちは。JR国立駅南口30秒の歯医者、国立みんなの歯医者・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科院長の三井です。暑い日が続いていますが体調に変化はございませんか?台風も近づいていますのでくれぐれもお気をつけください。お盆のこの時期帰省先での急なトラブルも予想されます。今日はその対応についてお話しします。起きてほしくない時に限り、トラブルって起きてしまいますよね。そうならないためにも予防・定期検診は大切になりますが、それでもトラブルが起きてしまった際の対応についてお話ししていきます。

よく起こるトラブル

よくあるトラブルとしては、「詰め物が取れた」「歯がかけた」「歯が抜けた」「歯茎が腫れた」といった突発的なトラブルです。お盆休みのこの時期はかかりつけもお休みだったりで余計不安になりますよね。今日はそういった不安を少しでも解消できればと思います。

トラブル① ダツリ

詰め物や被せ物が取れてしまうことを脱離と言います。つけ直しができる場合もあれば、治療が必要な場合もあります。健康で良好な咬合関係の場合、ダツリも起こりにくくなります。しかし、なかには同じ箇所だけが何度も外れてしまう方もいらっしゃいます。では、ダツリの原因とは何でしょうか?

<金属の劣化・セメントの漏洩>
 保険用歯科金属は口腔内で少しづつ劣化してしまいます。お口の中にセットした瞬間から始まってしまい、少しづつ隙間が出来てきてしまい、セメントが露出してしまいます。セメントは唾液により溶けてしまいます。使い続けると脱離のリスクが高くなってしまいます。フロスなどが引っかかるようになったらかなり進行してしまっています。
 また、噛み合わせの力が集中しやすいところは、劣化のスピードが早いです。つけた修復物の噛み合わせが高い場合も同様です。使ってるうちに慣れてきてしまいますがその場合体が代償を払って馴染ませているだけです。気づかないうちに肩こりや片頭痛、顎関節や全身に影響が出てしまいます。噛み合わせは日々変化しますので定期的な確認・調整を行いましょう。5年くらい経過した保険の材質を除去するとほとんどせめんとが溶けていて中に細菌の侵入を認めます。5年以上経過するものは除去するかどうかはよく相談して決めていきましょう。
 保険外の材質の場合口腔内で隙間ができる可能性もなく、セメントも唾液による劣化が起こりにくいものになります。そのためダツリのリスクも低くなります。治療の際介入・繰り返し治療を行うリスクも減らすことが可能です。フロスが引っかかる、噛んだ時や冷たいものなどで痛みある・違和感がある方は要注意です。

国立 歯医者 歯のサイクル

トラブル ② 歯が欠けた

硬いものをガリっと噛んだ時やぶつけた時などの外傷により歯が欠けてしまう場合があります。強い力が歯に加わるため、歯茎の中(見えないところ)で歯が折れていたり、顎の骨が折れていたるすこ可能性もあるため早めの歯科医院の受診をオススメします。また外傷から遅れて歯の神経が弱ってくることもあるため経過観察を続ける必要があります。外傷に関してはこちらもあわせてお読みください。

<痛みもなく、見た目にも変化がない場合>
痛みや見た目の変化がない場合、1週間ほど経過観察で大丈夫ですが、歯根膜(歯の周りのクッションの役割をする靭帯)が炎症を起こし噛んだ時や響く感じが出ることがあります。また一時的な知覚過敏も起こる可能性があります。

<位置がずれてしまっている、揺れている場合>
歯の位置がずれてしまっていたり、揺れている場合はなるべく早めに受診をしてください。レントゲンで歯周組織に影響がないかを確認後、整復固定(元の位置に戻し、必要であれば固定)を行う必要があります。歯周組織まで炎症が波及しているため、痛みを伴う可能性がありますので鎮痛剤を服用しましょう。硬いものなども数日控え、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、半年後のように定期的に経過を見ていく必要があります。

<歯が欠けてしまっている場合>
歯が欠けてしまっている場合は、症状の有無に関わらずすぐに受診してください。審美的な回復だけでなく歯の内部は感染しやすいところです。剥き出しにせずすぐ治療しましょう。

<歯が折れた・割れている場合>
歯が神経に到達する亀裂や破折がある場合、自発痛(何もしてない状態での痛み)を伴うことが多いです。かかりつけがお休みの場合、違う病院でも大丈夫なので、早めに受診しましょう。ほとんどの歯科医院で急患対応は可能です。歯の神経の痛みは眠れないくらいの痛みを伴うことがあります。市販のものでも大丈夫なので鎮痛剤を服用しましょう。

<歯が抜けてしまった場合>
歯が抜けてしまった場合、表面の歯根膜の状態によっては再植が可能な場合があります。歯根膜は乾燥に弱く、なるべく早く受診することで再植の成功率が高くなります。水道水にも消毒薬が含まれています。また浸透圧の影響で歯根膜が傷つくため水道水は控えましょう。今、歯牙保存液も薬局やネットで購入可能です。緊急の際は牛乳の中に保存してください。飲み込まないよう気をつけて口腔内で唾液に触れておくのが一番歯根膜にとっては有効です。なるべく早く歯科医院を受診しましょう。

トラブル ③ 歯茎が痛い、腫れた

歯茎の炎症やトラブルの患者さんも、休みに近づくと増える感じがします。休み近づき気が緩み体調を崩すこともあるかと思います。体の免疫反応の乱れかとは思いますが、歯茎のトラブルは大半が磨き残しです。しっかり磨けていればほとんどのケースですぐに治ります。しかし、親知らずの周囲の炎症や、今先生歯周炎の場合も歯茎が腫れることがあります。抗生物質の投与が行われるケースもありますので、受診可能であれば早めに受診しましょう!


普段通院中の歯医者がお休みおの場合の急患対応はよくあることです。その対応だけで痛みや違和感がなくなることがありますが、経過観察や精密検査を受けることが重要です。普段通われているところが診察再開したらなるべく早めに受診するようお願いいたします。最後の受診から数年経過している場合、引っ越してかかりつけがない場合など、継続して当院で治療していくことも可能です。気持ちを入れ変えてこの先しっかり通院をしていくきっかけにもなるかもですね!

なにかトラブルがありましたらまずはすぐご連絡ください。お電話でも対策を伝えられることもございます。当院はお盆休み診察しています、よろしくお願いいたします!