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デジタルデンティストリー

こんにちは。JR国立駅南口30秒の歯医者、国立みんなの歯医者・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科院長の三井です。今日は「デジタルデンティストリー」歯科界のアナログからデジタルへの変化についてお話しします。近年急速にあらゆるもののデジタル化が進んでいます。IoTやDXといった単語も仕事や私生活に関係なく耳にするようになりましたが、歯科医院での治療もデジタル化が進んでいます。少しずつ歯科医院にも導入されつつあり、このようなデジタルでの歯科治療のことを「デジタルデンティストリー(Digital Dentistry)」と呼びます。


【目次】
デジタルで可能なこと
レントゲン画像検査
印象採得
シュミレーション

国立 歯医者 デジタル

1.デジタルで可能なこと

日々進化している歯科界ですが、デジタルにより可能になったものを説明していきます。

①レントゲン画像検査

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レントゲン検査はすでにかなり前からアナログ→デジタルに移行しています。昔はフィルムで撮影し現像をしていました。現像操作におけるヒューマンエラーや器具設備、時間、画像の編集や保管、共有において欠点がありました。現像の過程でつかう薬剤でお酢のような匂いもしていました笑。しかしデジタル化することでこれらの欠点は改善されました。画像診断力も向上し、診断力も大きく向上しました。3D検査のCTもこれらの技術によるものです。また、古いデータも劣化せず保管場所もないため膨大なデータを保管し、簡単に比較することが可能となっています。過去の状態との比較によりメンテナンスに対するモチベーションの向上や維持に有効です。

②印象採得(型取り)

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修復物・補綴物の作成時に、ピンク色の柔らかい粘土のような「印象材」を口の中に入れる必要がありました。嘔吐反射を起こしてしまう患者さんはとても負担になり治療を進めるのが難しい場合もありました。技工操作では必須の工程でしたが、現在ではデジタル技術の進歩によって、印象材を使わなくても作成が可能になりました。光学印象といい、カメラを使った印象採得のため異物感も少ないため、嘔吐反射がある患者様でも少ない負担で印象採得することができます。


また、印象の精度に関して瞬時に判別が可能です。昔は印象採得したものに石膏を流し模型を作成し、技工物を作成後、口腔内で適合の確認をしていました。印象材や石膏模型のたわみは、混水比や保管条件により変形が生じてしまいますが、口腔内に試適するまでエラーに気付くことが難しいです。しかし、デジタル印象の場合、印象採得ん不備が即判断可能で、模型作成などのエラーもありません。

最近ではインプラントも上部構造のための印象も光学印象での精度が高くなっています。シリコン印象を用いての印象が一般的ですが、作業時間や硬化までの時間・作業の煩雑さなどがネックでしたが、光学印象だとかなり容易に印象採得可能となります。

最も効果を実感しているのはマウスピース矯正における印象採得です。当院ではインビザラインを行っていますが、以前まではシリコン印象を郵送し模型作成後チェックを行いシュミレーションを行っていました。どうしても物流の搬送期間が長くかかってしまっていました。しかし、デジタル印象によりデータですぐに共有が可能なため作成日数が大幅に減少されました。簡易なシュミレーションであればスキャン当日にも可能な場合があります。さらにシリコン印象の不備なども印象採得時に判別可能なため、再印象のリスクがなくなりました。

当院はiTeroを完備しています。今まで印象採得に不安があった方も一度ご相談ください。

③シュミレーションが可能

デジタルに普及により治療のシュミレーションが可能になりました。

<インビザライン>

マウスピース矯正におけるシュミレーションが可能になります。どのように歯牙が動くのか、どのようなスケジュールになるのかのチェックが可能になります。どのステージでディスキングを行うのか、何ステージで終了するのかをスキャンするだけで可能になります。

<デジタルワックスアップ>

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ワックスアップ(ロウを築成し最終形の形をシュミレーションすること)をデジタル上で作成することが可能となります。形態や噛み合わせの微調整をデジタルで行うことが可能となります。このデータを元にCAD/CAMでの制作が可能となります。

歯肉縁下の光学印象は困難でありまだ細かい精度は手作業に劣る可能性があります。しかし、デジタル化による可能性はまだまだ多くあります。


歯科医療に限らず医療の現場、さらには日常生活の中でのデジタル化は日々進んでいます。常に新しい知識・技術のアップデートを行い、スタッフ間でのトレーニングで技術を習得し、患者さんに貢献できるようこの先も努力していきます!