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虫歯について①

 こんにちは。JR国立駅南口30秒の歯医者 国立みんなの歯医者・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科院長の三井です。今日は虫歯の検査について少しお話しさせてください。

国立 歯医者 虫歯

目次
1.虫歯の原因
2.虫歯のできやすいところ
3.虫歯の進行
4.虫歯のなりやすい環境

 毎日歯磨きをしているのに虫歯はなぜできるのか?虫歯の治療にはどのようなものがあるのか?回数はどれくらいなのか?など、虫歯の疑問が少しでも解決すればいいなと思います。

みなさん毎日歯磨きを頑張っていると思いますが、いつも磨いていても磨き残しが出ることがあります。磨き方や磨き残しのチェックはいつでもできますので気になる方はご相談ください。ブログでも後日ブラッシング方法•磨き方特集しましょうね!

では、最初にどうして虫歯ができるのか?

虫歯の原因はプラークです。プラークに潜む細菌(ミュータンス菌)が作り出す酸によって、歯が溶かされた状態が虫歯です。細菌は砂糖(糖分)を栄養源とするため、甘い物は虫歯になりやすくなる原因の一つです。

【虫歯の原因】

虫歯の原因を4つにまとめると、①時間 ②虫歯の原因菌 ③歯の質 ④糖分です。この4つが複雑に絡み合い虫歯が発生します。それぞれについて順に説明していきます。

①糖分

まずは糖分から説明します。虫歯の原因菌は糖分が大好物で、これがエサとなり酸を作り、プラーク(歯垢)が作られます。キシリトールは虫歯になりにくい甘味料ですので、虫歯予防に効果があります。

②虫歯の原因菌

虫歯の原因菌はミュータンス菌という細菌です。お口の中には300種類以上の細菌がいると言われています。歯ブラシにより虫歯の原因菌の数を減らすことで虫歯の発症を予防できます。

③時間

虫歯の原因菌が歯に付着したからといってすぐに虫歯ができるわけではありません。試験管の研究では虫歯ができるのに35日かかるといった報告もあります。さすがに1っヶ月以上磨かなくてもいいとは言えませんが、1日1回でも綺麗に汚れを落とせれば虫歯の発症は予防できることの方が多いです。特に寝ている間は口腔内が乾燥し細菌が繁殖しやすい環境になりやすいので、寝る前の歯磨きは特に念入りに行いましょう!

④歯の質

乳歯や成熟しきっていない永久歯も虫歯の進行が早いと言われています。フッ素による歯質強化や、シーラントによる虫歯予防などが効果的です。

糖分の摂取だけでなく、歯磨きの仕方や唾液量の不足など、細菌の働きや繁殖を高める要因(リスク)は多数あります。そのため、効果的に虫歯を予防するには、さまざまな角度からの対策が必要でしょう。

【虫歯のできやすいところ】

 虫歯の好発部位は①歯と歯の間、②歯の根元、③詰め物と歯の隙間です。「歯と歯の間」と「歯の根元」は手入れが行き届きにくいため、プラークがつきやすいところです。特に、「歯の根元」は、加齢によって歯ぐきが下がり、歯ぐきに守られていた箇所が露出してしまうと、その部分が虫歯になりやすくなります。「詰め物と歯の隙間」は、詰め物が噛むことですり減ったり、剥がれたり、膨張したりすることで詰め物と歯の間に隙間ができ、そこにプラークがたまって虫歯になります。

【虫歯の進行】

ではどれくらいで歯に影響が出始めるのか?2日以上汚れが溜まった状態が続くと、食べカスを栄養にする菌(虫歯の原因菌)が酸を出して歯をどんどん溶かしていきます。(CO:脱灰)

 初期脱灰はよく磨きフッ素やミネラルが入り込み再石灰化が起こると治療は必要ありませんが、歯に穴が空いてしまうと歯は自然治癒しなくなってしまいます。(C1)表層のエナメル質はかなり硬いので虫歯の進行は遅いですし、近く神経もないため削る時も麻酔が必要ない事もあります。大きさにもよりますが、その日のうちの治療が完了することが多いです。

 ただ、治療せず放置すると虫歯はどんどん内部深くに進んでいき、第2層目の象牙質にまで進行すると虫歯は急速に進行し広がります。(C2)なぜなら、象牙質はエナメル質と比べると柔らかいからです。また。象牙細管というストローのようなもので神経と繋がっていますので色々な症状が出てきます。「冷たいものがしみる」、「噛むと痛い」、「甘いものがしみる」など日常生活を送る上でも支障が出てきてしまいます。自発痛(何もしてない時の痛み)がなければまだ神経が残せる可能性もあります。放置せず早めの治療をお勧めします!虫歯の大きさにもよりますが、詰め物などでの治し方が一般的です。

 さらに放置すると自発痛が出てきます。これは歯髄(歯の神経)まで虫歯が到達し、直接刺激が伝わって出ている痛みです。(C3)「眠れないくらいのかなり激しい痛み」、「脈打つような痛み」、「横になると痛みが増す」、「熱いもので痛みを感じる」などが特徴です。ここまで虫歯が進むと神経の処置が必要になり、被せ物の治療が一般的です。日本ではまだ認可の降りていない、MTAという自費のセメントを用いると神経を残せる可能性もあります。興味のある方は一度Drまで相談してください。

 この痛みは神経が弱る(失活)と一時的になくなります。治ったわけではなく、神経が腐敗し感覚がなくなり痛みを感じなくなったためです。こうなると、根の先から歯の周りにまで炎症がひろがてしまいます。治療もさらに複雑になり治癒にも長い時間がかかってしまいます。さらに、なるべく早く治療をしないと、脆くなった歯がボロボロと崩壊し残せなくなってしまいます。(C4)虫歯が歯茎のさらに深い骨のラインより奥に進むと基本的には抜歯になります。歯がなくなった後の治療方法についても後日また説明しますね。

 虫歯の場所や大きさによっても異なりますが、虫歯の進行別に治療方法をまとめると、

C0(白濁•白斑):経過観察

C1(エナメル質う蝕):レジン修復

C2(象牙質う蝕):インレー修復

C3(神経まで到達したう蝕):根管治療→補綴修復

C4(歯根まで到達したう蝕):抜歯

となります。早期発見早期治療で歯を削る量も極力抑えることができるだけでなく、治療の回数も少なくて済みます。初期虫歯であれば削らずに様子を見ていくことも可能です。さらに早く治療を開始することで治療費も抑えることができ、最終的な歯の保存率も高く維持できます。


次のような方は、虫歯になりやすいですので、生活環境の見直しが必要です。

  1. 歯磨きの回数が少ない。
  2. 間食やだらだら食べることが多い。
  3. 甘いものをよく食べる。
  4. しばらく歯医者に行っていない。

また、つぎの口腔内環境は虫歯になりやすいため要注意です。

  1. 口の中が渇きやすい
  2. 歯並びが悪い
  3. 歯周病がある
  4. 被せ物、詰め物が多い

患者さん一人一人にあった磨き方や、生活習慣の改善のアドバイスなどもできますので、早めの歯科検診、口腔内環境のチェックをしていきましょう!虫歯も早期介入の場合、治療も簡単に済むことが多いです。放置してどんどん進行してしまうと治療も複雑に、回数もかかるようになってしまいます。放置せずなるべく早く治療しましょう!久しぶりの方はまずは口腔内チェック•定期検診から行いましょう!スタッフ一同お待ちしております!