国立駅南口徒歩30秒のサンドラッグ3階の歯医者

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入れ歯について①

こんにちは。JR国立駅南口30秒の歯医者、国立みんなの歯医者・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科院長の三井です。

当院もご高齢の方も多く通院されています。今日は入れ歯についてお話しします。


 まず入れ歯を作るにはお口の中を検査し、残っている歯の状態、入れ歯を入れる部分(歯がない部分)、入れ歯が乗る粘膜と骨の形、上下の噛み合わせの関係などを把握し、バネをどこにつけるか、また床の大きさなどを設計する必要がありますます。

国立 歯医者 概形印象

歯の状態を把握した上で既製トレーとアルジネートを用いて型取りをします。多くの場合は、1度の型取りでは細部まで形を取ることができません。(研究模型・スタモ)

国立 歯医者 個人トレー

そのため1回目の型を取った(概形印象)模型上でその患者さんのお口に合わせたトレーを作ります。これを個人トレー(各個トレー)といいます。

国立 歯医者 精密印象

そしてその個人トレーを使い2度目の型取りを行います。筋形成を行い辺縁部分を正確に印記し、シリコン印象材で型を取ります。(精密印象)
個人トレーを使った2度目の型取りで作成される模型(作業模型)で入れ歯を作っていきます。入れ歯の型取りはお口の中の大部分を精密に型取りをする必要があるため、2回で終わらない場合もあります。

国立 歯医者 作業模型

精密印象を行い作成した作業模型と口腔内ランドマーク

国立 歯医者 咬合床

最終的な精密印象が終了した後は、ほとんどの場合が咬合床と言われる噛み合わせを記録する装置をつくります。患者さんがどういう噛み合わせなのか、を記録する作業になります。

 総入れ歯と部分入れ歯の場合でこの噛み合わせを記録する作業(咬合採得)は大きく異なってきます。
まずは部分入れ歯を作る過程を説明していきます。部分入れ歯の場合は今ある歯の噛み合わせで大きく問題ない場合その高さを基準に並べていきます。そのため咬合採得はそこまで大変ではありません。しかし、残っている歯が少なかったり、噛み合わせの位置が大きくずれている場合、上下の歯がすれ違ってしまい噛み合う歯が無い場合などは咬合採得が難しくなります。その場合総入れ歯の咬合採得と同じ手順を踏みます。

では、次に総入れ歯の場合の咬合採得について説明していきます。まずは、咬合床と呼ばれる、プラスチックでできた仮の入れ歯のようなものを作成します。その上にワックス(ろう)でできたブロックを乗せ、噛み合わせの高さ、平面、顔面とのバランス、唇の凹みや出っ張り、スマイルラインなどをチェックしていきます。噛み合わせを決めたら、ワックスの上に人工歯を並べ(排列)、お口の中に入れて適合や形態、噛み合わせをチェックしていきます(試適)。

 試適の際にチェックするポイントはまず噛み合わせの高さが合っているかどうか、残っている歯に対して自然な状態で並んでいるか、前歯を含む場合は見た目的に問題ないか、噛み合わせが体のバランスと合っているか、発音に問題がないかなどです。

 

 試適した際に問題がない場合は入れ歯を完成させます。入れ歯を完成させ、噛んでも壊れにくい最終的な材料に置き換えていきます。ただこの作業の時に材料が収縮や膨張をしますので噛み合わせや、粘膜部の適合に少しズレが生じます。そのため最終的な入れ歯をつける時はほとんどの場合が噛み合わせの調節や粘膜部の調整が必要となります。また入れ歯は入れた時は痛くなくても物を噛んだりすると痛みが出る場合があります。入れ歯を少し使ってもらった後に調整しながら馴染ませて使っていく必要があります。使っていただいて調整してを繰り返すことにより徐々にその患者さんに合った入れ歯になっていきます。

 入れ歯は粘膜と入れ歯の間にものがつまりやすかったり歯ががかかってるはに汚れが溜まりやすくなるのではと入れ歯の清掃が不可欠です。入れ歯をお使いの患者様には入れ歯を清潔に使っていただくために歯医者に通ってもらい入れ歯の洗浄と歯のクリーニングをお勧めしています。

また、使っているうちに歯茎が痩せてて適合が悪くなったり、使っているバネはゆるんだりもありますので定期的に調整が必要です。持って来ていただければ入れ歯も超音波洗浄もいたします!

 使いやすい入れ歯を作成する場合、回数がかかってしまいます。精密な入れ歯を作る上で常雨ような作業になりますのでご理解いただければと思います。


保険適用と自費の入れ歯の違いとは?

「保険の入れ歯と自費の入れ歯の違いは何ですか?」とよく患者さんに聞かれます。材料の違いはもちろんですが、入れ歯の作成にかける「時間」と、「精度」が大きく異なります。

保険適応
保険の入れ歯は普通のレジンと呼ばれるプラスチックになります。強度が必要なため、床が厚くなってしまいます。また、人工歯は色調や形態の種類に制限があります。

自費診療
自費の入れ歯は金属や軟質レジン(シリコン)など種類が豊富です。入れ歯の内面部分に金属を使用することで、熱伝導性がよく食事が快適にできますし、軟質レジン(シリコン)は審美的にも歯茎と同じようで違和感が少なく、適合感も最高です。 二つとも保険のレジンと比べて、薄めに作ることが可能なため口腔内に入れても、あまり違和感がないと言われています。人工歯については、選択できる色や形態が保険の入れ歯と違い、ご自身の歯に合う入れ歯を製作するのができます。

また、コーヌスデンチャーや金属のバネを使わないノンクラスプデンチャー、マグネットを用いた入れ歯、インプラントオーバーデンチャーなど、外れにくく審美的な回復を行うことができます。

さらに自費診療の場合、寸法安定性の高いシリコン印象材を使用します。また、部分入れ歯の場合、歯のある部分と歯のない部分での印象操作も変わってきます。このように良い入れ歯を作るためには費用と回数がかかってしまいます。

入れ歯以外の方法だと、ブリッジやインプラント、自家歯牙移植などがございます。取り外しの煩わしさや金属のバネの見た目など、入れ歯を希望されない場合、そちらの方法を提案させていただきます。当院スタッフまでご気軽にご相談ください。