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放置は絶対にダメです!

こんにちは。JR国立駅南口30秒の歯医者、国立みんなの歯医者・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科院長の三井です。治療の途中などで放置してしまっているところはございませんか?今日は放置してしまうリスクについてお話しします。放置は絶対にしないようにしましょう!

国立 歯医者 放置

痛みがなくなったからといって治療中の歯を放置していませんか?最悪、抜歯に至るケースがあります。中断されて放置してしまい抜歯となると、本人だけでなく歯科医師側も悲しい作業になるので放置は必ずやめてください!では具体的なケースを見ていきましょう。

根管治療の途中で放置

国立 歯医者 放置

歯の神経を取り除く治療(抜髄)や、歯の神経が腐ってしまい歯の根の治療(根管治療)を行っている場合など、根管治療を行っているときは、中断すると後のダメージが特に大きくなります。

根管治療中の歯を放置すると、根管内に唾液や汚れが入り込むリスクが高くなります。細菌感染が奥深いところまで進行し、根尖に炎症を起こし強い痛みが出てしまうこともあります。さらに、残っている歯が脆い状態なので歯冠破折や歯根破折のリスクも高くなったしまいます。また神経の内はは虫歯に対しても抵抗力がないため、根管内部が全体的に虫歯になってしまったり、柔らかい象牙質の部分は虫歯の進行が早いです。

麻酔をして、歯肉切除を行い、隔壁(根管治療の際、唾液が入り込まないようにする防波堤のような仮の壁)まで立てて、さらにラバーダム防湿も行いなんとか残そうと頑張っていた歯が、2ヶ月空いただけで抜歯に至るケースもよくあります。仮封(紙粘土みたいな仮の蓋やセメントの蓋)が取れていなければ急速に進行することはありませんが、仮蓋が取れてしまった場合、早急に歯科医院を受診するようにしましょう。今までの根管治療の努力が全て、水の泡になってしまいます。

型取り後の放置

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型を取った後噛み合わせが完成するまで、歯は口腔内で少しづつ移動することも多く、そのために仮歯などを装着しています。出来れば完成から時間を開けずにセットするほうが、適合・精度の面では良い結果となります。

型取りをしてから1~3ヶ月経過してしまうと、被せ物の適合性がずれてしまうことも多く、調整に余分な時間がかかったり、最悪の場合作り直しになることがあります。また、削ったままの部分に仮蓋をつけますが、封鎖性も弱く、隙間から唾液や細菌が入り、せっかく虫歯を取りきって形を整えていたのに、また虫歯治療からの再開になってしまうことが多いです。最悪の場合、最初は神経が残せていたのに、虫歯が進行してしまったため神経を残せなくなってしまったり、抜歯になってしまうこともあります。

仮歯のままの放置

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仮歯とは、一時的に見た目や噛み合わせを回復するためのプラスチックの歯になります。長期間の使用には素材的に耐えることが出来ません。神経の残っている歯に被せ物をする場合や、全顎的な作り直しなど、仮歯を使い噛み合わせを作っていく場合もあります。

全顎的な咬合再構成の場合、仮歯を何度か作り替えてゴールの持っていきます。プラスチックですので、仮歯は時間が経過すると徐々にすり減ってしまいます。すり減ってしまった部分は対合歯の移動によって補正が起こり、咬み合わせ面の被せるために削ったスペースが、どんどん失われてしまいます。仮歯を入れることで一時的に噛み合わせが回復し通院を中断してしまう方がいますが、絶対に放置しないうようお願いいたします。

インプラントや咬合再構成などの場合、テンポラリークラウン→プロビジョナルレストレーションと材質も変えながら何度か交換をしながら作っていきます。プロビジョナルはテンポラリークラウンより摩耗しにくく長期間使用が可能な材質にはなりますが、最終的なものではないため放置はしないようお願いいたします。

Hopelessの歯(保存不可能な歯)

国立 歯医者 放置

親知らずや虫歯、重度歯周病などで抜歯しなくてはならない歯をそのままにしておくのは危険です。進行して大きく腫れたり排膿するだけでなく激しい痛みを伴うことがあります。抜歯が必要と判断された場合、応急処置で一時的に痛みが緩和したとしても、放置せず抜歯することをお勧めします。

抜歯が必要な歯をむりやり残した場合、隣在歯の抜歯リスクが10倍以上高くなってしまうという研究結果もあります。周りの歯を残すために、巻き込む前に抜歯しましょう!

応急処置の歯

親知らずなどが腫れた際、周りを洗浄したり、排膿のために歯茎の一部を切開するなどの応急的な処置が行なわれます。また抗生物質や痛み止めの服用により症状の軽減を見ることがあります。一時的に症状が改善すると、そのままで様子を見たくなりますが、あくまで対症療法に過ぎず、原因となっている汚れや細菌などは歯茎の内部にそのまま残っている状態のため、しばらくすると前よりももっと腫れることもよくあります。応急的処置を繰り返すだけでは、だんだん状態が悪化する場合も多いので要注意です。痛みや違和感の頻度が増えたり、間隔が短くなるようでしたら早めの治療が必要になります。


治療の途中で放置すると、状態が改善することはなく、むしろ悪化の一途をたどってしまいます。確かに、痛みがなくなってしまうと、気が緩んでしまい通院するのが嫌になることもありますが、「痛み」を取り除くことではなく、しっかり噛めるよう治し再発しないよう管理するのがゴールです。また、周りの歯をしっかり残すために今頑張って治療を行なっています。定期的なメンテナンスを行い、口腔内の維持管理、病気の早期発見・早期治療を行いましょう!