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治療の中断は厳禁!
こんにちは。JR国立駅南口30秒の歯医者、国立みんなの歯医者・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科院長の三井です。今日は治療の中断によるトラブルについてお話しします。
治療を中断するとことで、期間が長引くだけでなく、さらなる不幸を招いてしまう可能性もあります。
①治療期間が長引いてしまう
虫歯の治療や全顎的な治療を進めていくと、「仮詰め」や「仮歯」をつけて一定期間を過ごすタイミングがあります。これらは、文字通り仮の物となり、最終的な詰め物や被せ物を作っている間塞いでおくためのものになります。セットするときまでの期間が限られており、またつけるときに削らずにすぐ外す前提のもののため、普段の食事の際にも外れやすく材質も脆いのですき間が生じやすくなっていす。仮の蓋や仮歯のまま中断されてしまう方が多いですが、型取りから日にちが経過すると歯牙の移動やかけたりしてしまい、調整に長時間かかったり作り直しが必要な場合もあります。再度磨き直しをし、型取りをして仮の蓋のやり直しになります。
②痛みがつよく出てしまう可能性が
治療中の歯を放置してしまうと、状態が悪化してしまい痛みが強く出てしまう可能性があります。虫歯の治療を放置してしまうと神経まで到達し痛みが出たり、根管治療中の歯を放置すると根尖まで感染が広がり痛みが出たり、さらには感染が体の空隙に波及すると大きく腫れたり強い痛みが出てしまいます。このような場合、治療をするにも麻酔が効きにくくなってしまい、投薬により急性症状を抑えてから治療のスタートになります。時間も回数も増えてしまうため放置しないうようにしましょう。
③歯の寿命が短くなってしまう
治療中断してしまうと、その歯が脆くなり寿命が短くなってしまいます。削った面、特に象牙質は象牙細管という細い管で神経と繋がっています。その面をむき出しにして、唾液や汚れが付着したままだと歯の内部奥深くまで細菌が感染してしまいます。腐った木のように内部からボソボソしてしまいます。また、根管治療中の歯や型取り後の歯のまま使っていると、歯が欠けたり折れたりすることがあります。縦に真っ二つに割れてしまった歯は残念なことに抜歯になります。
④治療費が高くなる
今までのお話からもわかるように、中断してしまうとやり直しに回数や時間がさらにかかってしまいます。また、他の歯の治療も加わると、本来より治療費が高くなってしまいます。中断させずにテキパキと治療を進めることをお勧めします。歯周病の治療など回数がかかる治療は通うのが嫌になってしまいますが、途中で辞めてしまうと本当にもったいないです。お風呂掃除なども途中では終わりにしないですよね?最後まで一通り終えてからメンテナンスになります。
治療中断することで費用ももちろんですが、何よりやり直しにかける時間が一番もったいないです。忙しい中頑張って通ってたのに、中断によりさらに状態が悪くなることもあります。長期出張や通えない時期がある方は事前にご相談ください。では、おおよその治療回数についてお話しします。歯医者での治療は風邪の時の内科などとは違い、行ったその日に処置を受けて終わるものは少ないです。
<虫歯の治療>
①C1などの初期虫歯の場合:1〜2回
前歯や、小さい虫歯の場合その日のうちにレジン充填をして終わることがあります。しかし、噛み合わせの確認や研磨のためもう一度お越しいただく場合があります。
②C2などの少し深い虫歯の場合:2〜3回
歯と歯の間まで広がっている虫歯や、噛む面の範囲が広い虫歯の場合型取りをして、技工士さんが作成したものも装着することになります。作成期間に10日〜2週間ほどかかります。初日に虫歯が深い場合、痛みが出ないか判断してからの型取りになるため、回数としても2〜3回かかることが一般的です。
③C3などの神経まで到達する深い虫歯の場合:4〜5回
神経まで到達する深い虫歯がある場合、先に根管治療が必要になりますので型取りに入るまでに回数がかかってしまいます。根管治療は回数をかけるより、一回の治療時間を長く取って一気に進める方が効率よく進められ、仮蓋などの漏洩のリスクも減らすことができます。
③C4などの抜歯が必要な虫歯の場合
抜歯が必要な深い虫歯の場合、抜歯を行いそこの歯茎や骨の状態が治ってから型取りになります。抜いたところを治す方法を補綴と言いますが、①ブリッジ、②入れ歯、③インプラントなどがあります。治療方法により治療回数と期間が異なります。一番長いインプラントの場合、半年以上かかります。
<歯周病の治療>
歯周病治療を行う場合、治療によってどれくらい改善したか再評価をする必要があります。そのためどんなに軽度な場合でも、①検査・治療→②再評価の最低2回はかかってしまいます。また汚れの付き具合によっても変わります。
①歯肉炎・軽度歯周炎の場合:約2回〜3回
歯肉炎や軽度歯周炎の場合でも最低2回はかかってしまいます。ブラッシング指導や歯磨き指導が必要な方は追加になる場合があります。
②中等度歯周炎の場合:約3回〜6回
中等度歯肉炎の場合、もう少し回数が増えてきます。歯茎の下まで歯石や汚れがついていることがあるため一気に進めると痛みや染みる症状が残ってしまいます。少しずつ取っていくため回数もかかってしまいます。
③重度歯周炎の場合:6回以上
重度歯周病の場合、歯茎の下についている歯石まで綺麗に取らないといけないため回数がさらにかかります。痛みを伴うこともあるため、麻酔をしながらブロックごとに進めていきます。また、歯周外科が必要な場合さらに回数が追加されます。
※当院には歯周病専門医が在籍しています。一度ご相談ください。
<その他の治療>
その他に、咬合診断・咬合治療や、矯正治療、外科治療などは回数がかかる治療になります。症例により回数や頻度、期間も変わりますので、少しでも気になる方は一度ご相談ください。
歯科治療を途中で中断してしまうことは時間的、金銭的、そして精神的にも損失しかありません。中断するにしても担当医とご相談の上、中断期間に備えた準備をしてからにしましょう。みなさまの口腔内の健康を守るため、それそれのライフステージに合ったプランを立てますので一緒に頑張っていきましょう!