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子供の歯について

こんにちは。JR国立駅南口30秒の歯医者、国立みんなの歯医者・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科院長の三井です。土曜日の今日は、子供の歯に関するお話をさせていただきます。

以前、食育についてもお話ししましたが、子供の歯の健康を維持するためには親御さんの協力がとても大切です。歯の形成はお母さんのおなかの中にいるときに既に始まっています。お母さんの健康状態と栄養が重要になります。

国立 歯医者 歯の発生

【目次】
1.歯の発生
2.歯を強くする食事
3.アドバイス

1.歯の発生

①乳歯歯胚の発生
 乳歯の発生は胎生 6 ~ 7 週頃に、上下顎突起に将来の歯列弓の形に沿って口腔粘膜上皮が増殖して肥厚し、間葉組織中に陥入して歯堤を作ることから始まります。胎生 7 週以後になると歯堤の一部がさらに増殖し、上下顎それぞれ 10 個の乳歯歯胚が形成されます(蕾状期 bud stage)。乳歯歯胚は最初結節状であるが、次第に中央部が陥入して帽子状(帽状期 cap stage)となります。一方、帽子状構造を構成する上皮細胞からはエナメル器(enamel organ)が分化します。 次いで、歯胚は釣鐘状(鐘状期 bell stage)となり、周囲が間葉細胞と線維からなる歯小囊(dental sac)によって取り囲まれるようになります。

 口腔上皮由来の細胞で構成されるエナメル器は、エナメル上皮(enamel epithelium)へと分化し、 内エナメル上皮と外エナメル上皮に分かれます。内エナメル上皮はさらにエナメル芽細胞(ameloblast)へと分化し、エナメル質を形成します。歯乳頭の細胞は神経堤由来の細胞(neural crest cell)により構成され、内エナメル上皮に接する細胞は象牙芽細胞(odontoblast) へと分化し、象牙質を形成します。 それ以外の歯乳頭細胞は歯髄を構成する細胞となります。また、歯小囊の細胞は、主に歯根膜細胞やセ メント質の形成に関わるセメント芽細胞へと分化します。

②永久歯歯胚の発生
 永久歯とは、乳歯が脱落して交換する代生歯(後継永久歯)と、この代生歯の遠心に萌出し先行する乳歯が存在しない加生歯とをあわせたものを言います。乳歯の歯胚が帽状から釣鐘状に形態が変化する頃に、歯胚の舌側基底部から上皮が増殖して乳歯の歯胚の深部にまで移動します。 これが代生歯の歯胚の原基となり、永久歯の歯胚の発育が始まります。

 第一大臼歯などの先行乳歯を伴わない大臼歯は、第二乳臼歯の歯胚の遠心側から乳歯歯堤が遠心 に延びて、そこから歯胚が形成されます。第一大臼歯の歯胚は胎生期 3.5 ~ 4 か月頃に発生し、そこから遠心に伸びた歯堤に第二大臼歯、第二大臼歯からさらに遠心に伸びて第三大臼歯の歯胚が発生します。その後の永久歯の歯胚の形成は乳歯と同様の過程をたどります。

国立 歯医者 栄養素

2.歯を強くする食事

子供の歯を強くするためには、日々親御さんが気を遣い適切な食事づくりを実践しなければいけません。逆に、親御さんが工夫をしない場合、口内環境が良くないまま成長してしまう可能性があるため、注意が必要です。まず、子どもの歯を強くするための食事づくりについて解説します。

(1)カルシウムを多く摂取させる。

カルシウムの摂取量が少ないと、骨や歯の中からカルシウムが溶け出し、歯の質は低下します。
また、成人してからカルシウムを多く摂取しても、大きな効果は期待できません。
子どものうちに摂取しておくことで、丈夫な歯の土台が作られます。そのため、親御さんは特に子どもの永久歯が生え揃うまでの時期に、以下のような食品を多く与えるようにしましょう。

・牛乳
・ヨーグルト
・チーズ
・ひじき
・煮干し
・わかめ など

(2)栄養バランスの良い食事を心がける。

カルシウムだけでなく、栄養バランスの整ったよく時がとても重要です。栄養素をバランスよく摂ることで強固な歯が作られます。

タンパク質:(歯の基礎になるもの)…卵、豆腐など
ビタミンA:(エナメル質を形成するもの)…豚肉、ホウレンソウなど
ビタミンC:(象牙質を形成するもの)…みかん、ピーマンなど
リン:(歯を強化するもの)…米、牛肉など

(3)よく噛んで食事する。

歯を強くするためには、よく噛んで食事をすることも大切です。しっかり噛んで食べなければいけない食事を与えることで、歯の土台となる顎の成長が促進され、噛み合わせも良くなります。具体的には、根菜や乾物、魚介類などを食事に採り入れることで、子供の歯は強くなります。逆に、柔らかいものばかり与えていると、顎が十分に発達しない上に肥満のリスクも高まってしまうため注意が必要です。

3.アドバイス

 虫歯の発生率は原因菌であるミュータンス菌が子供の口腔内に定着する年齢によって変化します。発生率は以下のとおりです。

  • 1~2歳で虫歯菌が定着した場合:4歳時の齲蝕罹患率は89%
  • 2~3歳で虫歯菌が定着した場合:4歳時の齲蝕罹患率は74%
  • 3~4 歳で虫歯菌が定着した場合:4歳時の齲蝕罹患率は36%
  • 4 歳までに虫歯菌が定着しなかった場合:4歳時の齲蝕罹患率は25%

生まれたばかりの赤ちゃんの口腔内には虫歯の原因菌はいません。TVや雑誌などでも取り上げられており、大人が噛んだものを赤ちゃんに与えたり、キスしたりする人が減ったため、虫歯菌に定着する時期が遅くなりました。さらに予防の意識が昔と比べると格段に高くなり、また親御さんの虫歯や歯ブラシの知識が高まっているため虫歯発生率はかなり減少しています。感染を防ぐためにも子供に関わる人はお口の中を清潔に保っておくことが非常に大切です。

特に妊婦さんは、お口の中のトラブルが起こりやすい時期です。妊娠中は唾液が酸性に傾いて虫歯になりやすくなります。また、つわりや空腹時に吐き気を催してしまうため何かを口にしてしまう機会が増える、つわりのため歯ブラシを口に入れるのが辛い、女性ホルモンが増え歯周病になりやすくなるというような変化が起きます。これらはホルモンバランスの変化によるもので、お口の中も大きな影響を受けてしまいます。定期的な検診を受けることでお口のトラブルを未然に防げ、タイミングにあったアドバイスも行うこともできます。

また、歯周病による早産のリスクは、喫煙よりも高いというデータがあります。妊娠前から定期検診を受けていただき、歯周病を予防することが理想です。また、栄養士による食生活のアドバイス、妊娠中の歯周病予防、赤ちゃんが生まれてからの歯並びについてのご相談など、妊娠前から出産後まで、お母さんと一緒に赤ちゃんのお口の健康も一緒に管理していきましょう!

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