国立駅南口徒歩30秒のサンドラッグ3階の歯医者

ブログ

マウスピースについて

こんにちは。JR国立駅南口30秒の歯医者、国立みんなの歯医者・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科院長の三井です。今日はマウスピースついてお話ししていきます。


【目次】
1.マウスピースとは?
2.マウスピースの種類
3.マウスピースの作成方法
4.マウスピースの管理方法


1.マウスピースとは?

スポーツの時、矯正の時、歯ぎしり予防のためなどマウスピースのもいくつか種類がありますので分類して説明していきます。

目的により
(1)歯ぎしり用
(2)矯正用
(3)ホワイトニング用
(4)スポーツ用      の4つに分類してお話ししていきます。

2.マウスピースの種類

(1)歯ぎしり用マウスピース:ナイトガード

歯ぎしり対策としてすでにマウスピースを利用されている方もいらっしゃるかと思います。みなさんは歯ぎしりって自覚ありますか??通院される多くの方が家族やパートナーからの指摘で作成される方が多いです。朝起きて本人に確認しても全く自覚もなく、起きている時にその音を出してもらおうと思っても鳴らせないことが多いです。それほど強い力が寝ている間に歯ぎしりにより歯に加わっています。

 実は『歯ぎしり』や『食いしばり』は実に9割以上の人がしていると言われています。寝ている時は起きている時に5倍以上の力がかかると言われています。

さて、影響が強く出てしまう方とそうでない方がいます。なぜでしょう?

原因は噛み合わせです。前歯が噛んでなかったり、反対咬合(受け口)だったりして奥歯がどんな時でも当たってしまう人はとても要注意です。

ディスクルージョン(臼歯離開)と言い、臼歯は顎を前後左右に動かしたときは接触がないことが理想です。かちかち噛むときの垂直的な力には強く抵抗できますが、横に押し倒す様な力に臼歯は弱いです。椅子やカメラの三脚を想像するとわかりやすいと思います。前歯部の滑走誘導:アンテリアガイダンスとディスクルージョンに関しては後日詳しく取り上げます。


正常な人の場合、普段リラックスをしている時は、上下の歯は接触しておらず、2-3ミリほど離れている状態にあります。上下の歯が接触する時間は、食事の時も含めても、1日のうちたった20分弱です。しかし、食いしばりの癖がある方は、常に歯を噛みしめている状態ですので、歯や歯茎、顎などに大きな負担がかかってしまうのです。

歯の接触を解除し保護するとともに、顎の運動をスムーズにさせる効果がマウスピース:ナイトガードにはあります。保険でも作成可能なので、お困りの方は是非ご相談下さい。歯ぎしりはマウスピースでカバーするだけではなく、しっかりと治す事も出来ます!

(2)矯正用マウスピース

最近よく取り上げられているマウスピース矯正。少しずつ歯を動かしていき、ステージごとにマウスピースを交換し歯を動かしていきます。1日22時間以上の装着が義務付けられており、患者さんの協力が必須になりますが、従来のブラケットと比較するとブラッシングがしやすく虫歯・歯周病予防に効果があります。適応症例かどうかの無料相談も行ってますので興味があり方はご相談ください。自費診療になります。

(3)ホワイトニング用マウスピース

オフィスホワイトニングといい歯科医院で行うホワイトニングではなく、ご自宅で行うセルフお¥ホワイトニングはマウスピースにジェルを入れて行います。そのため、上下顎の型取りを行い、専用のマウスピースを作成します。歯並びが変化なければ、マウスピースは繰り返し利用できます。追加ジェルのみの購入も可能です。自費診療になります。

(3)スポーツ用マウスピース:マウスガード

ラグビーやボクシングなどのコンタクトスポーツやラクロスなどのスポーツでマウスピース:マウスガード着用が義務付けられています。歯茎のより深いところまで覆うようになるためソフトタイプの素材で作成します。自費診療になります。

3.マウスピースの作成方法

(1)お湯で温めて作るもの
最近ではドラッグストアなどでも販売されています。お湯で温めて柔らかくして自分で噛んで歯に圧接するタイプです。出先などで忘れたりした時の緊急用としてはいいかもしれませんが、長期的に利用するのはお勧めしません。噛み合わせの状態をみてしっかり調整したものでなければ、逆効果でより悪化させてしまう危険性があります。


(2)吸引して作るもの

国立 歯医者 ナイトガード

一般的なマウスピースを作成する方法です。

上下顎の模型をとり、軟化させたシリコンシートを圧接・吸引させて作ります。

厚さや硬さに種類があり、使う目的に合わせて選択します。スポーツ用などの分厚いものやカラーバリエーションのあるものは自費になります。

(3)技工所で作成するもの
上下の模型とかみ合わせの記録を技工所に送り作成してもらいます。ハードタイプや、SAS睡眠時無呼吸症候群のマウスピースなどは技工所で作成することがあります。

4.マウスピースの管理方法

(1)水道水で洗う
一番手軽で簡単なお手入れ方法です。指でやさしくこすりながら水道水で洗います。
「やわらかめの歯ブラシ」で磨いてもいいですが、「研磨剤入りの歯磨き粉」 は使用しないでください。目に見えないマウスピースに傷がついてしまいます。細かい傷がつくと、そこから雑菌が入り、汚れや着色がつきやすくなってしまいます。歯磨き粉を使う場合は、研磨剤の入っていないものを選びましょう。食器を洗う中性洗剤でも代用できます。

(2)専用の洗浄剤を使用する
歯科医院やドラッグストアなどで売っているマウスピース用の洗浄剤を使って洗浄する方法もあります。
目に見えない汚れやニオイをすっきりと落とせ、除菌もできるおすすめの洗浄方法です。
普段は水洗いで、週に1回程度(または汚れやニオイが気になったら)洗浄剤を使用してもいいです。

(3)錠剤を溶かす「つけ置きタイプ」の洗浄剤を使用する
水やぬるま湯に洗浄剤を溶かし、そこにマウスピースを入れるだけで洗浄できるので便利です。つけ置き時間は商品によって違いますが、5〜30分程度が多いようです。長く浸けすぎるとマウスピースが劣化してしまうので、使用時間は必ず守りましょう。洗浄後は水でよくすすぎ、乾かします。

※ハイターなどの塩素系消毒剤に長くつけてしまうとマウスピースが劣化してしまうため控えましょう!

*その他の留意点*
マウスピースは熱に弱いです!変形してしまうことがありますので熱湯消毒はNGです。夏場は直射日光を避けて保管しましょう。専用ケースに入れて保管すれば、変形・破損・紛失のリスクを減らせます。
ティッシュに包んでおいたら家族が捨ててしまった… 犬にかじられて破損してしまった… などという悲しい事件も防げます。


マウスピースは毎日お口の中に入れるものなので、正しいお手入れ方法を守り、清潔に保っていきましょう。