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歯茎が腫れる理由について

こんにちは。JR国立駅南口30秒の歯医者、国立みんなの歯医者・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科院長の三井です。今日は「歯茎の炎症」についてお話しします。


【目次】
1.健康な歯茎とは?
2.歯茎が腫れる原因
3.

国立 歯医者 歯肉

1.健康な歯茎とは?

まずは健康な歯茎、健康な歯周組織についてお話しします。歯周組織とは、4つの異なる軟•硬組織からなります。①歯肉②セメント質③歯槽骨、およびセメント質を骨に付着させる④歯根膜の4つです。これらは、構造、機能、位置によりさらに区分されます。こちらも合わせてご確認ください。

<健康な歯茎の特徴>

  • 隙間がなく引き締まっている
  • 薄いピンク色
  • 少し硬く感じるくらいの弾力
  • 歯と歯の間が尖ったきれいな三角形
  • スティップリングが見られる時がある
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<不健康な歯茎の特徴>

  • 退縮して隙間がある
  • 赤紫や赤黒い色をしている
  • 触るとブヨブヨしている
  • 少し刺激しただけでも出血してくる
  • スティップリングが見られない
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2.歯茎が腫れる原因

①歯周病(歯肉炎歯周炎)

国立 歯医者 腫脹

歯茎が赤く腫れて歯磨きのときに出血が見られる場合、歯肉が炎症を起こしている歯周病(歯肉炎および歯周炎)が考えられます。腫れた歯肉は赤くなり、見た目もブヨブヨして引き締まっていません。歯茎の腫れの一番原因は、プラーク:磨き残しです。プラークはネバネバとした白い物質で、細菌の塊です。そこへ歯周病菌が定着し毒素を出し、歯茎に炎症を起こします。

歯肉炎の場合、ご自身での丁寧なブラッシングで改善することができますが、骨まで吸収してしまっている歯周炎の場合、歯科医院での歯石除去や歯周病治療が必要になります。

②根尖性歯周炎

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根の先に膿が溜まり、歯茎が腫れてくることがあります。膿瘍形成や、sinus tract:サイナストラクトといいたまった膿が歯茎の表面から排出されニキビみたいなものを形成することもあります。感染根管治療が必要となりますので早めに歯科医院の受診をお勧めします。

③口内炎・アフタ

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3~5mmの円形/楕円形の潰瘍で、周辺部に紅斑があり、中心部に白色~黄色の付着性滲出液があります。
・外傷(硬い歯ブラシ、噛む癖)
・疲労やストレス
・栄養不足(鉄、葉酸、ビタミンB12)
・食物アレルギー
・歯磨き不足による不衛生
・物理的刺激
    などが原因としてあります。

ヘルペス性口内炎

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ヘルペス性口内炎では、口の中にアフタ性口内炎が多発します。HSV-1(単純ヘルペスウイルス1型)による初めての感染で発症します。基本的には、子供がかかる病気です。舌・歯茎など口全体に症状が広がります。高熱が出ることも多いのが特徴です。

日本人の約90%はHSV-1に感染しています。一度でも感染すると体内から駆除する方法はなく、ウイルスは三叉神経節という場所に留まり続けます。

成人でもヘルペス性口内炎を発症することがありますが、再発例であり発熱など伴うことなく軽症で済みます。また、多くの場合は口唇ヘルペスとして発症します。口唇ヘルペスは、唇の周囲に水疱が発生する病気です。

口腔内のアフタ性口内炎、高熱が出る子供の病気には手足口病やヘルパンギーナもあります。手足口病では文字通り、手のひらや足の裏にも病変が広がります。ヘルパンギーナでは歯肉などには病変は出ません。

一般的には、口内炎は2週間ほどで軽快します。2週間ほどで回復の兆候がなければ、ただの口内炎ではない可能性があります。歯科医院を受診しましょう!

⑤褥創性性潰瘍

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圧迫や摩擦などによる機械的障害による粘膜病変で、
虫歯や破折歯の鋭縁、鋭利な歯や不適合な義歯、金属冠などの補綴物や充填物、矯正装置などによる繰り返される刺激でその部分の粘膜に局所的循環栄養障害を生じた結果、壊死に陥らせて上皮層深く剥離した状態です。

⑥腫瘍

腫瘍に伴う歯茎の炎症があります。腫瘍には、良性腫瘍と悪性腫瘍があります。境界不明瞭で歪な形を使用したのが悪性の特徴になります。早めに受診しましょう!

⑦親知らず

親知らずの周りの歯茎が腫れることがあります。智歯周囲炎といい、磨き残しや、生えてくる時の炎症があります。萌出性の場合、痛みに波がありますがよくブラシを当てて磨き残しをためないことが1番の予防になります。

⑧薬の副作用

歯肉増殖を起こす薬剤もあります。高血圧に用いられる降圧剤(カルシウム拮抗薬)・抗てんかん薬・免疫抑制薬といった薬の副作用で、歯茎の腫れが起こる場合もあります。「薬物性歯肉増殖症」や「薬物性歯肉肥大」と呼ばれ、軽度の場合は歯と歯の間の歯茎が少し腫れる程度ですが、歯が隠れるほど歯茎が腫れることもあります。薬の副作用による歯茎の腫れは、薬の種類や量の変更・歯垢や歯石の除去といった方法で対処するのが一般的です。


疲れや体調不良などでもすぐに口腔内は腫れてしまいます。口内炎なども体調不良や栄養バランスの崩れのサインになります。休息をとりなおる場合もありますが、定期的なクリーニングやチェックも行い、早期発見に繋げましょう!