国立駅南口徒歩30秒のサンドラッグ3階の歯医者

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フッ素について

こんにちは。JR国立駅南口30秒の歯医者、国立みんなの歯医者・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科院長の三井です。フッ素という言葉は、予防の意識が高まっているので耳にしたことのある方の方が多いと思います。以前にも一度書きましたのでそちらも合わせてご確認ください。



1.フッ素について

2023年1月1日にフッ素の新しい基準が発表され、年齢ごとのppm濃度や量の上限が上がりました。

国立 歯医者 フッ素

<萌出〜2歳まで>
・就寝前を含めて1日2回歯磨きをしましょう。
・1000ppmの歯磨き剤をごく少量使用しましょう。余分な歯磨き剤は拭い取っても大丈夫です。
・歯磨き剤は子供の手の届かないところに保管してください。
・歯磨き剤についての質問などは専門家に質問しましょう

<3〜5歳まで>
・就寝前を含めて1日2回歯磨きをしましょう。
・歯磨きの後は少量の水で軽く1回うがいをして吐き出します。
・子供が適量つけられるかは保護者がしっかりチェックしてあげましょう。

<6歳から>
・就寝前を含めて1日2回歯磨きをしましょう。
・歯磨きの後は少量の水で軽く1回うがいをして吐き出します。
・インプラントなどのチタン製装置があってもご自身の歯がある場合は歯磨き剤を使用しましょう。

フ ッ 素 は 虫 歯 の 予 防 に 効 果 が あ り ま す !

2.フッ素の働き

虫歯は、細菌の出す酸によち歯質が脱灰(歯を溶かす)した状態です。初期の穴が空いていない状態なら、成分を歯質に戻すことで再石灰化(修復)が行えわれ、進行をとめることが可能です。虫歯は絶えず脱灰と再石灰化が行われています。この再石灰化に有効に作用するのが、フッ素になります。

フッ素は、
①歯の再石灰化の促進
②歯を酸から保護・強化する
③細菌の活動を抑制する         作用があります。

再石灰化の促進

国立 歯医者 フッ素

口腔内では、脱灰と再石灰化が繰り返されています。脱灰とは、虫歯の細菌が作り出した酸によって歯の表面のエナメル質からカルシウムやリン酸が溶け出てしまうことです。再石灰化とは、脱灰によって溶け出したカルシウムやリン酸が唾液によって再び歯に取り込まれ、歯が元に戻る(修復)ことです。フッ素には再石灰化を促進する効果があります。

歯を酸から保護・強化する

国立 歯医者 フッ素

歯の成分:ハイドロキシアパタイトは酸に歯です。フッ素によって歯の再石灰化が促進される時にハイドロキシアパタイトはフルオロアパタイトという酸に強い物質に変わります。

細菌の活動を抑制する

国立 歯医者 フッ素

フッ素には細菌の活動を抑える作用もあります。お口の中にフッ素があると細菌が酸を作り出す機能を低下させます。

3.フッ素の摂取方法

①歯磨き剤
毎日の歯磨きで継続的にフッ素を歯に塗布することが可能で、歯質の強化につながります。フッ素配合歯磨き剤の使用回数が多いほど虫歯抑制効果が高くなります。また、一番最初にお話しした年齢に応じたフッ素濃度・使用量を使用しましょう。

②洗口剤
歯磨き剤以外にフッ素洗口剤も虫歯予防効果があります。お口をすすぐだけでフッ素を摂取できます。

国立 歯医者 フッ素
国立 歯医者 フッ素

基本的にはぶくぶくうがいができるようになってからが適応年齢になります。うがいがまだできない赤ちゃんの場合、フッ素洗口剤をガーゼに含ませ歯の表面に3~5秒ほど浸透させましょう。フッ素を塗った後は少なくても30分は飲食を控えましょう。

③歯科医院でのフッ素塗布
歯科医院で塗布するフッ素は、ご家庭で使用するものと比較してとても高濃度のものになります。フッ素を浸した綿球や歯ブラシで塗布する方法と、泡状のフッ素溶液を注いだトレーを加える方法があります。

国立 歯医者 フッ素

フッ素は実は食品の中にも含まれています。フッ素の影響を心配される方もいますが、用法用量を守って使用すれば基本的に害はありません。フッ素は生命の健康の維持に不可欠な元素になります。歯や骨を作る石灰化に欠かせない物質になります。

フッ素は、魚介類や野菜、肉、牛乳、塩、お茶の葉っぱなどほとんどの食品に含まれています。ビタミンの様に毎日摂取しなければならない必須の栄養素に位置付けられています。ただ、フッ素は単体ではなくナトリウムと結びついた「フッ化ナトリウム」、カルシウムと結びついた「フッ化カルシウム」など必ずほかの物質と結びついて存在しています。毎日の食事で意識して、フッ素が含まれる食品を摂るようにしましょう。


フッ素はお子様だけでなく成人の方でも有効です。歯質を強化し虫歯の原因菌の活動を抑え発生を予防しましょう。フッ素は定期的にコツコツ摂取することが重要です。定期検診と合わせての塗布をお勧めします。フッ素配合歯磨き剤の使い方については明日またお話しします。