国立駅南口徒歩30秒のサンドラッグ3階の歯医者

ブログ

食育とは?

こんにちは。JR国立駅南口30秒の歯医者、国立みんなの歯医者・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科院長の三井です。

みなさん、「食育」という言葉を聞いたことがありますか?今日は、食育について、食事の重要性についてお話しします。

国立 歯医者 食育

目次
1.食育とは
2.食育基本法
3.食育を学ぶメリット
4.アドバイス
5.まとめ



1.食育とは?


病院や学校•企業などいろいろなところで健康管理、健康な成長のために「食育」が勧められています。
まずは、各省庁が示す「食育」の定義と、食育の意味や重要性を確認してみましょう。

農林水産省
農林水産省では、「生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるもの」と定義されています。

文部科学省
文部科学省では、「子どもたちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けること」と定義されています。

つまり、食育とは、「生活の基礎作りに役立つ、基本的な食事を学ぶ教育」と捉えることができます。

食育と聞くと、幼年期の成長に関することと認識される方も多いかと思いますが、子供から大人まであらゆる世代で重要になります。

その中でも特に幼少期の食育が重要になります。それは、一度身についた食生活や知識、考え方は長く定着しやすく、大人になってから改善するのが困難になるためです。また最近だと、小学校に入る前の成長過程の未就学児の食育も勧められていますが、正しい知識で食事を提供できるよう大人への食育もとても重要です。

子育てをすると、食に関して勉強し重要性に気が付く方も多いかと思いますが、どのような食事を提供するかだけではなく、時間帯や食事の際の環境の整備、年齢に合ったコミュニケーションの取り方、栄養の有効な取り方やタイミングなど、食育を正しく学び直すことは、全身の健康管理にとても重要です。

では、具体的に食育とはどういうことを行うのか?

例えば、学校の給食の取り組みや、課外活動などが挙げられます。課外活動ではイネや野菜の栽培を体験したり、給食メニューを議論し、どのような献立がいいのかを話し合う内容で食育が行われています。また大人であれば、セミナーに参加し、資格取得を目指すといった方法で食育を学ぶことも可能です。当院には栄養士も在籍しています。この先、「食育」と「歯科」の関連についても情報発信できればと思います。

栄養バランスや栄養面からの正しい組み合わせや調理方法、食事のマナー、生産者や食材に感謝する心などが養われます。子供から大人まで幅広い世代にとって食育を学ぶことは重要です。親子で一緒に学ぶことで家族のコミュニケーション、絆も深まります。正しい食習慣により生活の基礎を築き、健康的で豊かな暮らしを営みましょう。


2.食育基本法とは?


「食育基本法」とは、2005年に設定された法律です。2015年に改訂され、食育推進業務は、内閣府から農林水産省に変更されました。現在は、農林水産省だけではなく、文部科学省、厚生労働省も協力して、食育が推進されています。

食育基本法の基本理念と基本施策について紹介します。

【基本理念】
食育基本法の2条から8条で、7つの基本理念について説明しています。

具体的には
「国民の心身の健康の増進と豊かな人間形成」
「食に関する感謝の念と理解」
「食育推進運動の展開」
「 子どもの食育における保護者、教育関係者等の役割」
「食に関する体験活動と食育推進活動の実践」
「伝統的な食文化、環境と調和した生産等への配慮及び農山漁村の活性化と食料自給率の向上への貢献」
「食品の安全性の確保等における食育の役割」
が基本理念として提唱されています。

つまり、家族や学校、地域ぐるみで、食育を推進していきましょうということです。健康な食生活が送れるよう、歯科が占める責任も多くとても重要な役割があります。

また、法律が設定された背景には、食に関する不安や問題が提唱されてきました。
年齢問わず一人での食事、栄養バランスの偏り、食生活からの体調不良、生活習慣病などがあります。また食糧不足も挙げられます。日本は食材の大部分を輸入に頼っているため、安全な食品の自給率を高める必要が当時はありました。このような背景から、食育基本法では、食に関するさまざまな課題解決を目標としています。

【基本施策】
基本施策とは、基本理念で掲げられている内容を達成するための具体策のことです。
食育基本法の19条から25条では、7つの基本施策について説明しています。

具体的には、
「家庭における食育の推進」
「学校、保育所等における食育の推進」
「地域における食生活の改善のための取組の推進」
「食育推進運動の展開」
「生産者と消費者との交流の促進、環境と調和のとれた農林漁業の活性化等」
「食文化の継承のための活動への支援等」
「食品の安全性、栄養その他の食生活に関する調査、研究、情報の提供及び国際交流の推進」
が提唱されています。

親子参加型の料理教室や、妊娠中の栄養指導、特産物を生かした学校給食や、農場実習体験、食事の文化やマナーに関する施策などが提案されました。


3.食育を学ぶメリット


•健康的な暮らしができる
 栄養バランスの取れた食事が取れ、肥満栄養失調が減少する

•精神面が安定する
•情緒が安定、協調性が身につく
 集団行動を行うことで会話

•学力・体力向上
 栄養バランスに優れた食事を十分にとると、脳や筋肉の働きが良くなることが報告されています。
特に、朝食が学力と体力にいい影響を及ぼします。農林水産省の報告によると、中学生を対象とした研究で、朝食を食べる児童は学力が高いことがわかっています。また、小学生~成人を対象とした研究では、体力測定の結果がよいとも報告されています。


•食事マナーが身に付く
 ビジネスにおいても、適切な食事マナーが求められます。小さい頃から食育を受けると、自然に正しいマナーが身に付きます。


4.食育を学ばないデメリット


•体が弱くなる
 必要な栄養素がわからず、栄養の重要性も理解していないために、健康を維持できなくなってしまうのです。

•食への感謝が乏しくなる
•子どもに指導できない


4.アドバイス


食育はライフステージに合わせて行うのが重要です。未就学児、小学生、中高生の3つのライフステージに分け、食育のポイントを紹介します。

(1)未就学児
未就学児への食育では、食べる意欲をもたせることがポイントとなります。
食べる意欲がないと、1人でご飯を食べようとしなかったり、せっかくの料理も残してしまったりします。また、食事は栄養の観点だけでなく生活リズムの安定のためにも重要です。食べる意欲を持たせるために、好きな食材を多めに取り入れたり、一度に出す量を少なくしたりといった工夫を重要です。

(2)小学生
小学生への食育では、基本的な食習慣を整えることが重要です。
自分で考えて行動できる小学生は、生活習慣を身に付けるチャンスです。また、成長過程のため、きちんとした食事をとることは何より重要です。しっかり栄養をとり体が見た目だけでなく機能的にしっかり成長することで、将来大人になってからも健康で過ごすことが可能になります。

さらに食べものの好き嫌いがはっきりするのもこの時期です。バランスよく食材を食べる重要性を説明しましょう。食事のリズムやマナーを教え、ときには、料理や配膳などを手伝わせるのもおすすめです。食事後の歯磨きも重要です。一人で磨かせてしまい気づくと虫歯ができてしまっている子もいるので、可能であれば仕上げ磨きやチェックを行いましょう。基本的な食習慣を整え、健全な暮らしの基礎固めをする大事な時期です。

(3)中高生
中高生への食育では、食生活の重要さを理解してもらうことがポイントとなります。
勉強や遊び、部活動で生活リズムが狂いがちなこともある中高生。放課後友達と買い食いをしたり、スポーツドリンクをよく飲む子だと虫歯のリスクもかなり高くなります。正しい食生活は、健康的な生活には欠かせないとです。

また、中高生になると、ダイエットを始める人もいるかもしれません。間違った知識により栄養失調になる人もいますので、注意しましょう。過食や拒食を繰り返すと、嘔吐による歯の酸蝕を起こりやすくなります。食生活の重要性を理解することで、生涯にわたり、自分自身の健康をマネジメントできるようになります。将来的に、仕事や子育てで忙しくなった際にも役立つように、食育に励みましょう。


まとめ


食育は、健康的な暮らしには欠かせません健康的な食事を長く維持するためにも歯医者の協力を重要になります。お口の健康は全身の健康に大きく影響します。当院には栄養士も在籍しています。少しでも気になることがあればスタッフまでご相談ください。