国立駅南口徒歩30秒のサンドラッグ3階の歯医者

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治療計画立案について

こんにちは。JR国立駅南口30秒の歯医者、国立みんなの歯医者・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科院長の三井です。今日は治療を行う上でもっとも重要な治療計画の立案についてお話ししていきます。


歯科医師-患者さんの良好な関係性とは?

歯科医師と患者さんは、基本的に対等な立場であり、治療のためには良好なパートナーシップ、信頼関係が絶対必須です。信頼関係が結べないのであれば医療行為は行うことができません。そのため初診時のインタビューや治療計画の立案、患者さんの希望や不安ごとを聞き出すためのお話しの時間を大切にしています。この良好な関係性を築けないまま治療に入ってしまうと、些細なことでも何かあったときに大きなトラブルにつながってしまいます。それも事前に防ぐためにもコンサルテーションの時間を大事にしています。言葉だけでは伝わりにくいこともたくさんありますので、アニメーションや配布資料をお渡しし、自宅でも読んでもらい、それでもわからない時は再度お話の時間を設けるようにしています。歯科医師の判断で勝手にどんどん治療を進めることは一切ないのでご安心ください。

ホテルの従業員とお客さんの場合、主従関係が明確で「お客様」と呼ばれることに違和感を抱きませんが、本来対等であるべき医療者が、患者さんを「お客様」扱いすることには違和感があります。

「患者さん」と呼んでいた時代から、いつしか「患者様」と呼ぶ病院・医院が増えて、本来対等であるべき関係に歪みが生じてきました。より過剰なサービスなども出てきました。また『患者様』を『お客様』と勘違いした一部の人が「誤った権利意識」や「変なお客様意識」を持つようになり、さまざまなトラブルの原因となっています。 医療者へのクレーム、理不尽な要求、迷惑行為、暴言・暴力、ネット上の掲示板での中傷、慰謝料や損害賠償請求、告訴等がエスカレートしてきています。そして今「患者様」という呼び方を見直す動きも拡がってきています。

医療行為に絶対はなく、医療行為には、常にある程度のリスクがつきまといます。また歯科医師は患者さんの協力なくして病気を治すこともできません。ブラッシングの改善もせずに、歯科医師が治療した修復物だけでは治らないのです。

歯科医師と患者さんのどちらかが傲慢な場合、治療は絶対上手くいきません。歯科医療というのは消費サービスではなく、歯科医師と患者さんの相互信頼関係によって作り上げてゆくものです。
歯科医師が口腔内を治すのではなく、治療の決定権はあくまで患者さん自身にあります。その手助けをするのが私たちの役目です。

患者さんが良質な歯科医療を受けるためには、歯科医師と対等な立場で、自分の症状をしっかり伝えることが必要です。気になることは些細なことでも相談してください。患者さんの何気ない一言が診断のヒントになる事もあります。

当院は予約制のためどうしても一人当たりの診察時間が限られてしまいます。診療時間に遅れたりすると予定通り治療を進められないことがあります。遅れずにご来院ください。どうしても遅れてしまう時は事前に連絡いただけるとその後の調整が可能な場合があります。よろしくお願いいたします。

治療計画を立案するにあたって

歯科治療を理想的なゴールに向かって進めていくためには、初診時の口腔内の資料採得が一番重要になってきます。実際に患者さんと向かい合ってお話しし、口腔内を見る時間は限られてしまいます。診療の合間や仕事後にその方の治療計画を立案しますが、難しい症例の場合口腔内の状況とじっくり向きあい治療計画を練ります。場合によっては専門分野の他のドクターに相談しながら計画を立てていきます。
同じ欠損のパターンでも患者さんにより症状の有無も異なります。ここが歯科治療の難しいところでもあり、1番のやりがいでもあります。歯科治療は何通りもの治療計画を立案することが可能です。患者さんのライフステージに合わせ今できる一番の治療を行うよう心がけています。そのために何度もお話しをすることがありますが、全ては患者さんのためなのでご了承ください。

治療計画を立案するにあたり気をつけているポイント(制約)がいくつかあります。

立地・時間的制約

通院のしやすさ、通院時間、一度の治療で確保できる診療時間などです。一度に長い時間を確保できるなら診療の回数を減らすことも可能です。治療計画を提示する時、約何ヶ月かかるということを患者さんには伝えます。「いつまでに終わらせたい」、「○○から出張で来れない」などの希望がある場合は事前に教えていただけると助かります。結婚式や成人式の写真など、大事なイベントが控えている方も、一生の思い出になる晴れ舞台を綺麗な口腔内で迎えましょう!

全身的制約

歯科以外に全身疾患のかたや、他科に通院中の方は必ず事前にお申し出ください。問診票でも確認はしていますが、服用中の薬剤や全身疾患がある場合、歯科治療を慎重に進めないといけない場合があります。さらには、外科的処置をすることができない場合もあります。インプラントや抜歯などの外科的な処置が必要な患者さんには初診の段階で伝えますが、必要に応じて通院中の医院に診療情報の共有をお願いする場合もあります。

金銭的制約

保険診療のみを希望される方、重要なところは自費診療を行う方、自費診療を含め全て一番いい治療を希望される方。希望は患者さんによりそれぞれ異なります。こちらの提案を押し付けることは一切しません。ただ、今提示できる1番いい治療をまずは提案させていただきます。そこから、お話を煮詰めていき最終的なゴールを決めていきます。患者さんの今のライフステージをしっかり聞き出し、今のタイミングだけでなく何年後かのリカバリーも含めて最善の治療を提案させていただきます。


当院では立案した治療計画を患者さんに配布しています。そのゴールに向かい一緒に頑張っていきましょう!治療の進行中に、計画の変更がある場合もありますが、その際は再度コンサルのお時間をしっかり確保させていただきますのでご安心ください。貴重な治療時間をお話に当ててしまいますが、全ては患者さんとの満足いく治療結果のためですのでご了承ください。