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定期検診の重要性
こんにちは。JR国立駅南口30秒の歯医者、国立みんなの歯医者・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科院長の三井です。今日は「定期検診」の重要性についてお話ししていきます。
当院ではお口の中の健康な状態を出来るだけ長く保っていただくために「定期検診」をオススメしております。’’治療が終わったから歯医者にいかなくてもいい!’’、’’痛みがないから大丈夫’’など言わずに、一度この文章を読んでいただけると幸いです。
【目次】
1.健康なお口の中の保つために必要な定期検診
2.定期検診に行くメリット
3.定期検診で行うこと
1.健康なお口の中の保つために必要な定期検診
現在では予防歯科の重要性が徐々に浸透しており定期検診で通院される方が増えて来ていますが、まだまだ虫歯になったときや痛み、歯周病にならないと歯科医院に通わないという方が多い現状です。しかし、歯の治療というものは適切な治療を行ったとしても、削ったりかぶせたりしますので、元どおりの状態になるわけではありません。一度削った歯は二度と元には戻りません。なので、定期検診を受けることで歯のトラブルを未然に防ぐことが重要なのです。たとえ治療が必要であったとしても早期治療の場合削る量もすくなくて済みます。もちろん、治療後も健康な状態を保ち、再発を防止するためにも定期検診は不可欠といえます。一部、保険外診療の保証条件にも、定期検診の受診が条件となっております。
当院では、個人差はありますが1ヶ月~6ヶ月に一度、定期検診を受けていただくことをおすすめしています。
「症状がないのに歯医者に行きたくない!」
「お金がかかる!」
などと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、むし歯や歯周病になってしまってから通院した時の負担に比べると、定期検診に通う方が結果的に軽く済むことが、各種データでわかってきています。
2.定期検診に行くメリット
①「生涯的な治療費」を抑えられます
定期検診を受けていない方は、虫歯や歯周病になってから来院され、治療内容に応じて治療費が発生します。さらにメンテナンスを怠れば、トラブルは再発、悪化し、通院回数や治療費もかさみます。(痛みもひどくなります)複雑な治療になればなるほど治療費は高額になります。
「年に2回以上定期検診を受けている人」と「そうでない人」の生涯でかかる治療費を比べた研究によると、定期検診を受けている人の平均治療費は、48歳までは上回るものの、その後逆転するのという結果が出ております。65歳の段階では、定期検診を受けていない人の6割程度の負担で済みます。
定期検診は確かに、毎回費用と手間がかかります。しかし、虫歯や歯周病というトラブルを事前時に予防すること、トラブルが起こる前に早期に対策が取れます。万が一トラブルが起こった場合でも早期発見・早期治療につながるので、治療費も比較的安価で済むと言われております。
具体的に、
25歳から80歳までの55年間
3ヶ月に1度のメンテナンス(¥5500)
を続けた場合の費用について見ていきましょう。
1年間:¥5500×4=¥22000
55年間:¥22000×55=¥1210000です。
日々のメンテナンスの結果、26本の歯を残すことができた場合、6本喪失したことになります。
6番目までの歯が残っている場合、咀嚼能力に大きな影響はないというデータもあるため特別な補綴処置も必要ない場合もあります。インプラント1本を45万ほどかかってしまいます。
②天然歯(健康な自分の歯)を長く健康に保つことが出来る
多くの方は、「歯を一本失うこと」に対してあまり大きな損失と捉えられていないと感じます。
歯を一本失うだけでも食べ物を噛む力が低下したり、発音に支障をきたしたり、顎関節症に繋がったりと、悪影響は様々です。保険診療の場合、健康な歯を削らないといけない場合もあります。つまり、歯を失うということは、全身の健康を損なう可能性があります。ご自身の歯を失わないためには定期検診が重要です。実際に、定期検診を受けている人は受けていない人に比べて、平均残存歯の数が多いというデータがあります。特に70歳代にもなると、平均で10本近くの差があるのです。
現在歯の再生はまだ研究段階の話で、臨床的には行われていません。一つ質問です。あなたなら天然歯(健康な自分の歯)を一本買えるとしたらいくら出しますか?歯科関係者同士の会話の中では、1本百万でも天然歯が取り戻せるなら買いたい!というような話をよくします。いくら高額な治療費を払い、素晴らしい治療をしたとしても、天然歯、自分の歯に勝るものはないです。少しでも多く健康な自分の歯を多く残すことで、生涯美味しい食事を摂ることができ、健康維持にもつながります。
③口腔内の異常の早期発見•早期治療が可能
定期的に歯磨きの状態や口腔内をチェックする事で、虫歯や口腔内のトラブルを早期発見でき早期に対応することが可能になります。虫歯も噛む面だけに小さん虫歯の場合、その日のうちに終了することが可能です。発見が遅れ症状が出てからだと治療も回数がかかり、さらに費用もかかってしまいます。何より歯の切削量が増えてしまいます。そうならないためにも定期的な歯科医院での検診をお勧めします。
3.定期検診で行うこと
定期検診では以下のことをチェックします。
- 虫歯の有無
- 修復物の適合のチェック
- 噛み合わせのチェック
- 顎関節のチェック
- 歯周病のチェック
- 歯石、磨き残しのチェック
- 治療の介入時期の相談
- 定期的なレントゲン検査 など
定期検診をすることで生涯にかかる治療費を抑え、全身の健康まで維持すると考えてみると、少しだけでも重要性を感じていただけましたでしょうか?
当院では、お口の中の状況により定期検診の間隔もその方に合わせて提案しています。ここしばらく歯科医院に通ってないという方、まずは一度口腔内の検査からしていきましょう。