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黄金比について

こんにちは。JR国立駅南口30秒の歯医者、国立みんなの歯医者・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科院長の三井です。今日は「黄金比」についてお話しします。

口腔内以外でも黄金比に基づくものが溢れています。建築物や絵画、自然界、、、黄金比にいついてお話ししていきます。

国立 歯医者 黄金比

【目次】
1.黄金比とは?
2.白銀比とは?
3.口腔内での比率


1.黄金比とは?

美術やデザインの勉強をしたことがある方はご存知かと思いますが、古来より人間が最も美しいと感じる比率として「黄金比」と呼ばれるものが存在します。この「黄金比」は、歴史的建造物や美術品をはじめ、近代ではデザインや写真の構図などにも取り入れられています。

黄金比(おうごんひ、英語: golden ratio)は、

の比であり、近似値は1:1.618、約5:8。

線分を a, b の長さで 2 つに分割するときに、a : b = b : (a + b) が成り立つように分割したときの比 a : b のことであり、最も美しい比とされています。人間が最も美しいと感じる比率が「1:1.6」になります。黄金比は、古代ギリシャの芸術や建築において広く利用され、その美的なバランスや調和を表現するために使われてきました。例えば、ギリシャの古代建築物や美術作品には、黄金比が組み込まれていることが多く見られます。

国立 歯医者 黄金比

黄金比を説明する際に良く用いられているのが、縦と横の比率が1:1.618の黄金比となっている「黄金長方形」と呼ばれる長方形です。黄金長方形から最大の正方形を除くと、残った長方形がまた黄金長方形の比率になり、そこからまた最大の正方形を除くと、永遠に相似な図形ができます。

黄金長方形にあるすべての正方形の列において、角の点を滑らかにつないでいくと、渦巻き状の螺旋を描くことができます。これが「黄金螺旋」です。黄金螺旋に類似したものとしては、オウムガイの殻、ひまわりの種、台風などの雲の渦といった自然界の様々なところに存在しており、自然が作り出した造形美として知られています。

国立 歯医者 黄金比
国立 歯医者 黄金比
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2.白銀比とは?

日本では「1:√2の比」として知られており、別名「大和比」とも呼ばれています。
学生時代に、√2≒1.41421356(一夜一夜に人見頃)の語呂合わせを使って記憶された方も多いかと思いますが、1:√2は、1:1.414(約5:7)を表す比率です。
白銀長方形の大きな特徴は、長辺で2等分すると、元の白銀比の長方形と相似形になる点です。
白銀長方形の縦横比は、私たちの身近なところにあるA版(A3・A4など)とB版(B4・B5)といったISO 216規格で定められる紙の寸法に用いられています。

国立 歯医者 黄金比

「大和比」とも呼ばれるほど日本人に馴染みがあるとされている白銀比。
西洋の黄金比と同じように、白銀比は、世界最古の現存する木造建築物である法隆寺の金堂や五重塔に使われており、国内の寺社建築や仏像の顔、日本絵画など「日本人が美しいと感じる比率」として古くから用いられています。

国立 歯医者 白金比
国立 歯医者 白金比
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3.口腔内での比率

審美的に前歯を作る際には黄金比を参考にして前歯の長さや位置を決めることができます。ゴールデンプロポーションと呼ばれ、それぞれの顔のパーツがどこに配置されば美しく見えるかを表しています。レオナルドダヴィンチも描画で顔のパーツを黄金比により顔の枠組み、目、鼻、口の位置を描いています。ゴールデンプロポーションを使って上前歯の位置や長さを決めると、黄金比にかなった審美的な前歯を作ることができます。

<顔の縦から見た時>

国立 歯医者 審美
  1. おでこの上(髪の毛の生え際)と下あごの先端との黄金比中線が、鼻の下(鼻下点)にあること
  2. 目尻ラインと上前歯の先端の位置との黄金比中線が、鼻の下にあること
  3. 鼻下点とあごの先との黄金比中線が上前歯の切端の位置にあること

<歯の相対的な位置>

国立 歯医者 審美
国立 歯医者 審美

真ん中の前歯の縦と横の比も黄金比になっています。また3番目までの大きさの関係も黄金比です。このように美しいと感じる大きさには黄金比が隠れています。

審美的な前歯の治療を行うためにはいくつかのチェックポイントがあります。

国立 歯医者 審美

①スマイルライン
②インクライネーション
③ミッドライン(正中線)
④インサイザルエンブレジャー
⑤ゼニスポイント
⑥アナトミー(解剖学的形態)

①スマイルライン

スマイルラインに関してはこちらを合わせてご覧ください。

②インクライネーション

歯の中心線(軸)が少し外開きになっているのが審美的な美しい配列になります。

③ミッドライン

正中線が、歯がねじれていたりすることによって斜めに傾斜していたりすると審美的な配列にはなりません。正中線がまっすぐであれば左右に少しずれていても審美的に気付きにくいというデータもあります。

④インサイザルエンブレジャー

隣り合う歯との切縁にできる三角形の隙間のことです。正中から犬歯側に進むにつれて大きくなる傾向にあります。

⑤ゼニスポイント

歯ぐきの最下点のことです。中切歯と犬歯のゼニスポイントを結んだ線より側切歯のゼニスポイントは低い位置にあります。

⑥アナトミー(解剖学的形態)

歯牙の形態が解剖学的特徴に近似しているかが重要になってきます。


審美的な治療、自然と美しいと感じる形態には黄金比が隠れています。次回は歯牙の解剖学的形態についてより詳しくお話ししていきます。