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着色の原因について
こんにちは。JR国立駅南口30秒の歯医者、国立みんなの歯医者・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科院長の三井です。
新年度も始まりました!新年度を綺麗な笑顔で迎えられるように、クリーニング・定期検診を行いましょう!新しい環境で忙しかったり歓迎会などで生活リズムが乱れがちです。お口の中のチェックを早めに行い、トラブルを防ぎましょう!今日は『歯の着色』についてお話しします。
1.着色の原因
毎日しっかり歯磨きをしていてもお茶や紅茶をよく飲むと、歯に茶渋などの着色が付着することがあります。付着した茶渋は歯磨きをしてもなかなか落ちないため、「どのように落せばいいのか?」「付かないためにはどうしたらいいのか?」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
原因①:ポリフェノール
お茶や紅茶、コーヒーなどにはポリフェノールが含まれています。健康に良い成分として積極的に摂ることが勧められているポリフェノールでもありますが、実は歯の着色汚れの原因でもあります。
ポリフェノールが口に入ると、歯の表面のペリクルに付着します。そうするとペリクルとポリフェノールが反応して色素沈着が起こり、ステイン(着色汚れ)となって、落ちにくくなってしまいます。
原因②:タバコのヤニ
タバコに含まれるヤニが、着色の原因になりますが、歯面だけでなく歯肉の色素沈着の原因でもあり、歯肉の黒ずみを引き起こします。
原因③:加齢による歯の変色
加齢により表面のエナメル質が薄くなると、その内側の象牙質の色が透けて見えてきます。象牙質は黄色味が強く、加齢によりさらに色が濃くなっていきます。
これらのことにより、象牙質の色が歯の色に影響し、歯が黄ばんだように感じてしまいます。加齢による歯の変色は、ホワイトニングで白くできます。汚れが原因ではないため、クリーニングでは白くできません。
原因④:失活歯・無髄歯(神経のない歯)
虫歯が深く進行した場合、歯の神経を取る可能性があります。神経をとった歯は徐々に黒っぽくなってしまいます。これは歯髄を除去することによって、歯に栄養が供給されなくなってしまうことが原因です。失活歯を白くする場合も、加齢による変色と同様歯を内側から白くする必要があります(ウォーキングブリーチ)。また、ホワイトニングのほかにクラウン治療で白くする場合もあります。基本的には神経をとった歯はクラウンをセットして治します。
2.着色のつきやすい歯
歯の着色のつきやすさは、コーヒーやお茶・タバコなどの嗜好品や飲み物食べ物を多くとるかどうかに最も左右されますが、実は歯の表面の状態にも大きく影響を受けます。
歯の表面が粗造か滑沢かが着色するかどうかを決める大きな要素となります。見た目にも触った感じにもざらざらしている場合は言うまでもないですが、一見つるつるしているにも関わらずミクロレベルやナノレベルで表面が凸凹している場合でも歯は着色してしまいます。
一般的な歯磨き粉の中には研磨剤が含まれており、その研磨材は歯の表面に小さな傷を付けます。より研磨力の高い研磨材ほど粒子が大きく、歯の表面の傷は深く大きくなり、タバコのヤニを落とすために売られているような歯磨き粉は非常に強い研磨力で歯の表面も傷だらけになってしまいます。着色を落としてきれいな歯にしているつもりが、逆に着色しやすい歯を作ってしまっています。
歯科医院で行うPMTCにより、歯の表面にミネラルのパックを行い傷ついた歯の表面の修復を行うことができます。定期的にPMTCを行うことで着色の起こりにくい歯を手に入れましょう。
3.着色の取り方
歯に頑固な着色がついてしまうと、歯ブラシで落とすのには限界があります。その場合、歯科医院でのクリーニングが必要となります。当院ではエアフローという機械を使用して頑固な着色を落としていきます。
<エアーフローとは?>
非常に細かなパウダー粒子をジェット噴射で歯に吹き付けることにより、歯にこびりついた頑固な着色を効果的に落とすことができます。
メリット
- 清掃効果が高い
歯と歯の間や被せ物の周り、矯正装置の歯ブラシが届きにくいところにもしっかりと届いて汚れを落とすことができます。 - 短時間でキレイになる
細かい粒子で粉の噴射が広範囲のため一気に多くの汚れを落とすことができます。 - 歯や詰め物、被せ物を傷つけにくい
粉状で通常の超音波スケーラーと違って歯に傷がつきにくい方法となっています。 - 着色汚れに効果的
茶渋やタバコのヤニなどの着色汚れは、普段の歯磨きだけではなかなか落とすことができません。エアフローであれば、微細なパウダーを吹き付けることで細かい汚れでも落とすことができます。
デメリット
- 体調、全身状態によってはできない場合があります。
妊娠中の方、放射線治療中の方、呼吸器疾患の方、ナトリウム摂取制限を必要とする方 - パウダーを吹き付ける圧により舌や歯茎ががチクチクすることがあり一部の方が知覚過敏のような刺激を感じることもあります。
エアフローは、歯の表面に付着した汚れを除去することで歯を綺麗に見せる効果がありますが、自分の歯そのものの色を変えることはできませんので、ホワイトニングをおすすめします!
綺麗な歯・素敵な笑顔でで新年度を迎えましょう!