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入れ歯の種類について

こんにちは。JR国立駅南口30秒の歯医者、国立みんなの歯医者・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科院長の三井です。昨日まで誤嚥性肺炎についてのお話をしました。高齢者で特に注意が必要です。高齢者の話の流れで、今日は、入れ歯のお話をしていきます。過去にも入れ歯については(入れ歯について)お話ししましたが、今日はインプラントと入れ歯のお話をメインでさせていただきます。


【目次】
1.インプラントと入れ歯
2.インプラントオーバーデンチャー
3.アタッチメントの種類


1.インプラントと入れ歯

まずはインプラントと入れ歯についてお話ししていきます。それぞれの違いやメリットデメリットを整理しましょう。

<インプラント>

国立 歯医者 インプラント


インプラントとは医療分野において、体内に異物を埋め込むことを指します。一般的には、体内に埋め込まれる人工的な医療装置や材料を指します。
歯科用インプラントとは、①フィクスチャー ②アバットメント ③上部構造の3つのパーツで構成されます。

一般的にインプラント治療というと、1本の歯を治すイメージする方が多いかと思います。多くの患者様は1本~数本単位でのインプラント治療を希望されます。しかしインプラントには、総入れ歯のような「インプラントオーバーデンチャー」と呼ばれるものもあります。

一般的な入れ歯の治療では、インプラントのような外科手術が必要となることはありません(骨隆起などの例外を除いては)。入れ歯をお口の中に固定するための金属のバネの噛み込む溝の部分を少し削ることはあります。歯科医院に通う回数もそれほど多くはなく、短期間で欠損部を補えます。

ただし、入れ歯は歯がないところの粘膜負担となり、取り外し式の補綴装置であるため、自分の歯やインプラントのようにしっかり噛むことはできません。また固定のためのバネが出てしまい見た目もあまり良くないです。

インプラントオーバーデンチャーの場合、入れ歯の安定性も向上し見た目(審美性)の回復も可能になります。

2.インプラントオーバーデンチャー

インプラントオーバーデンチャーとは、インプラントを埋入し各種アバットメントを介して、上に入れ歯を装着し入れ歯を安定させる方法のことを言います。総入れ歯・部分入れ歯の両方に対応でき、適用症例も豊富です。上顎の入れ歯は吸着しやすいことが多いですが、下顎の入れ歯は舌があり製作が困難です。下顎の総義歯などの場合、1本インプラントを埋入するだけでもかなり入れ歯が安定するケースもあります。構造もシンプルなので修理も簡単です。

一般的な入れ歯と比較すると、安定感・咀嚼力・発音・痛み・身体的負担のすべてにおいてオーバーデンチャーの方が優れています。

<インプラントオーバーデンチャーのメリット>
・入れ歯が安定し、食事や会話でストレスを感じることが少なくなる
・外れたりズレたりすることがほとんどなくなる
・インプラントで支えることにより、歯茎への負担を軽減でき、顎骨の退化を抑えられる
・無口蓋義歯など、入れ歯を小さく設計し、違和感を軽減できる

<インプラントオーバーデンチャーのデメリット>
・インプラントを埋入する外科手術が必要
・費用が高額になる
・身体的侵襲がある
・全身疾患がある方などは治療が困難な場合がある

3.アタッチメントの種類

①マグネット

もっとも安定性が高く、大きなデメリットがない固定方式になります。マグネットタイプのオーバーデンチャーは、インプラント体とオーバーデンチャーの入れ歯のあいだに小型の磁石を埋め込み、磁力によって固定する方法です。磁石によって入れ歯を固定するので、埋入するインプラント体の数が少なくて済みます。またズレにくく、外そうとする時は簡単にできるという特徴もあります。長年使用しても磁力が弱まることが少ないため、入れ歯に不具合が発生しなければ長期的にに使用することができます。磁力も強弱種類があり、使い分けることが可能です。デメリットとしては磁石なので、MRI撮影時に影響が出てしまいます。事前に相談して検査するようにしましょう。

②ボールアタッチメント

主に下顎で使われます。埋入インプラントの本数も2本で済むため、身体への負担が少ないのがメリットです。また、入れ歯部分の取り外しが簡単、顎骨の退化予防などの効果があるのもボールタイプの特徴になります。壊れても修復が簡単なのもボールアタッチメントのメリットです。入れ歯と歯茎のあいだに若干の遊びができてしまい、口の中で少々動いてしまうことがあるのがデメリットです。

③バーアタッチメント

上下顎で使われ、歯がない場合(無歯顎)のケースに使用される方法です。左右対称にインプラント体を埋入し、金属のバーで連結し、その上から義歯を装着する方法です。インプラントの本数が多く連結しているので安定性が非常に高く、顎の力がもっとも伝わりやすい治療法でもあります。取り外しもできて介助者による手入れが簡単なのもメリットです。インプラントの本数が多くなってしまうため、身体にかかる負担や費用が大きくなってしまうのがデメリットです。


患者さんの口腔内を見て、ひとりひとりの状況に合わせたプランを提案させていただきます。今の入れ歯に少しでも満足いかない方は一度ご相談ください。