国立駅南口徒歩30秒のサンドラッグ3階の歯医者

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夏休みに向けて①

こんにちは。JR国立駅南口30秒の歯医者、国立みんなの歯医者・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科院長の三井です。今日は夏休みの注意事項についてお話ししていきます。夏休みは生活リズムが乱れ、食生活も乱れがち…普段はあまりくちにしないジュースやかき氷、お菓子などの機会が増えてしまうので虫歯のリスクが高くなります。今日は乳幼児の虫歯について復習していきます。


【目次】
1.乳歯の注意すべきポイント
2.乳歯期の歯磨きのポイント


1.乳歯の注意すべきポイント

国立 歯医者 乳児

乳歯は永久歯に比べエナメル質が薄く、虫歯になりやすい歯になります。さらに歯髄腔(神経のお部屋)が広いため虫歯が神経に到達するまでがとても早いです。そのため、虫歯にならないよう注意が必要です。しかし、虫歯になりやすい場所(好発部位)は年齢により変化します。乳幼児期の体の成長が著しいのと同じようにお口の中も成長による変化が大きいからです。成長による変化だけでなく、食べ方や食形態も影響しています。

<1~2歳(好発部位:前歯の裏側)>

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この時期は、食べ物をつかんでかじり食べる時期になります。この時期は食べる事を勉強する時期になり、食育の観点からみるととても重要な時期になります。上の前歯の裏側に食べ物が溜まりやすくなるため、その場所が虫歯になりやすい時期になります。また飲み物、飲み方にも注意が必要です。1歳半をすぎたらコップで飲む練習を始めましょう。哺乳瓶を使用し続けると虫歯になりやすくなります。これを「哺乳瓶虫歯」と呼ぶこともあります。

〜哺乳瓶虫歯〜

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哺乳瓶を吸うと上の前歯の裏側に吸ったものが当たります。さらに、哺乳瓶はコップやストロー飲みより飲み物が口の中にが溜まっている時間が長くなります。そのため、哺乳瓶を長期間使用すると哺乳瓶を吸った時に当たる上の前歯の裏側が虫歯になりやすくなります。ミルク以外にもスポーツドリンクやジュースを哺乳瓶で上げている方はご注意ください。また睡眠前、ミルクを飲ませる方もいらっしゃるかと思います。飲ませた後は、必ず歯磨きをしてから寝かせるように気を付けてください。

〇ジュースや甘い物について

赤ちゃん、幼児は正直で賢いです。おいしい物を知ると、それを欲します。欲求が満たされない時は泣きだします。泣いたときにそれが出てくると、「泣けばいいんだ!」と理解(誤解)してしまいます。すると、次からは欲しい物がもらえるまで泣き叫びはじめます。つまり、ジュースや甘い物を与えるのには注意が必要です。
まずはなるべく与えない(教えない)。しかしこれは難しいと思います。
次に、欲して泣かれても、構わず、絶対にあげてはいけません。泣き方が激しくなっても、絶対に与えてはいけません!「これだけ泣けば出してくれるんだ」と新たな誤解が生じてしまいます。そして諦めて、我慢した時は、すかさず褒めてあげましょう!褒めてあげることが、泣き止んだことに対するご褒美になります。実はこの方法、お菓子に限らず、望ましくない行動(スーパーでこれ買って、や、様々な事に対するイヤイヤ態度、等)をやめさせるときに適した方法になります。初動を間違えると何度も何度も根気のいる対応が必要になるため、お気を付けください。

<2~3歳(好発部位:奥歯の噛む面)>

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この時期になると奥歯で噛んで食べる事ができるようになります。生えかけの奥歯の噛む面は食べかすが溜まりやすくなるため、その部位が虫歯になりやすくなります。上の奥歯は仕上げ磨きをする時見えにくい場所になるため、特に注意が必要です。

<4歳~5歳(好発部位:奥歯の歯と歯の間>

6歳ごろになると一番奥の乳歯のさらに奥から第一大臼歯(6歳臼歯)が出てきます。お口の中では4歳ごろからその歯の生える準備が始まります。永久歯が生えるためのスペースを作るために乳臼歯は押されて歯と歯の間のスペースが無くなり、ぴったりとくっついてきます。歯と歯の間の虫歯は、直接見ることはできません。そのため、気づいた時には大きな虫歯になっていることが多いため、注意が必要です。


虫歯の数は減っていると言われています。しかし、3歳までの虫歯の数は減っていますが、5歳以降の虫歯の罹患率は5割を超えています。5歳から増える理由の一つに子供同士によるお菓子の交換が含まれています。「家で食べたことない物をお友達からもらう」というシチュエーションが、あるかと思います。それらを全て排除することは難しいです。毎日の歯磨きで虫歯を予防していきましょう。

2.乳歯期の歯磨きのポイント

<生後6ヵ月>

歯磨きの習慣は歯が生え始めたら始まります。哺乳瓶によるミルクやジュースが虫歯になりやすい、とお話しましたが、栄養がたっぷり含まれた母乳も虫歯の原因になります。理想は歯ブラシで磨く事ですが、無理に歯ブラシを使用する必要はありません。まずはガーゼを指に巻き、拭ってあげるようにしましょう。また、歯ブラシの毛のようにシリコンの突起がついた指サックもあります。使いやすい物、やりやすい方法でかまいません。毎日行い、赤ちゃんはもちろん、お父さんお母さんも歯ブラシの習慣づけを行いましょう。

<1~2歳>

この時期なると前歯の本数も増えてくるため、噛まれると強い痛みを感じるようになると思います。ガーゼで拭ったり指サックで磨くと怪我の危険性もあるため、歯ブラシを使用してみるとよい時期かと思います。前歯の裏側に注意して磨くよう心がけてください。この時期になると自分で磨きたがるようになると思います。これはもちろん良いことです。しかし、自分で磨かせるときは注意が必要です。「4人に1人が歯ブラシにより怪我をした、あるいは怪我をしそうになった」というデータがあります。そのうちの4割が1歳児になります。必ず座った状態で歯磨きを行うようにしましょう。また、歯ブラシのネックと呼ばれる部分がしなる商品もあります。しかし、しなるため、汚れを落としにくくなります。あくまで、自分で磨く用として使用し、仕上げ磨き用の歯ブラシは別に用意しましょう。

<2~3歳>

奥歯の噛む面に注意が必要ですが、頬っぺた側、裏側ももちろん注意が必要です。特に上の歯の臼歯の頬っぺた側は、頬っぺたが邪魔をして磨きにくい場所になります。大きく開けてしまうと頬っぺたが固くなり、歯ブラシが入っていきにくくなります。少しだけ開けてもらうことで、頬っぺたが柔らかくなり、磨きやすくなります。少ししか開けなくても、歯ブラシと反対の手の指を使用すると中が見えるようになります。その時、頬っぺたを広げながら「びよんびよーん」と声をかけてあげると楽しみながら歯ブラシを行えるようになると思います。

<4~5歳>

この時期は、大人と同じように歯と歯の間に物が詰まりやすくなります。歯が詰まっている場合は特に注意が必要です。歯ブラシだけではしっかり汚れを落とすことは出来ません。フロスを行うよう習慣づけを行いましょう。ノンホルダータイプのフロスでももちろん問題ありませんが、手早く行うことを考えるとホルダータイプをお勧めいたします。お口の中で操作が可能であれば大人の使用する物で問題ありません。お口の中で大きすぎて操作がしにくい時は子供用の物を使用してみましょう。子供用の物にはフレーバーがついているものもあります。少しでも楽しみながら行えるようになるかもしれません。


生活リズムの乱れる夏休みは口腔内の状態も悪化しやすいです。夏やすみ中に一度チェックしクリーニングして新学期に入りましょう!